香りのパワーはすごい!ソニーも終わったなという人でも…
藤田:
ヒカリエで販売しているときにも、男性の方から「ソニーも終わったな、こんなわけわからないものを出して。血迷ったな」と結構厳しいお言葉をいただくわけなんですけど、でもこうやってスーッと試すと「ごめん…。ちょっとほしいかも」って。「これいいな」って感じになるんですよ。それがおかしくて(笑)
プロジェクトメンバーにそのことを伝えると、他にも同じような人がいて、実際買っていった方もいたそうです。
香りって伝えるのは大変だけれど、一度体験してもらえば女性・男性問わず響く可能性を持っている。これってすごいですよね。
一度使ってみると手放せなくなる不思議な魅力
藤田:
(ソニーの)社長もAROMASTICを使っているんですけど、プレス向けのイベントをやるときにビデオメッセージをもらったんですよ。「私も使っています」という感じで。
そのときに、「私もこれを最初手にした時は、どうせ1日したら使わなくなるんだろうなぁと思ってたんですよ。でもね…結構これ毎日使っちゃうんですよ」と言っていて、不思議だなぁと思って。
先日もある商談中に、「どういうシーンでどういう風に使うの?」という質問に説明しながらも、担当者の方が「ふーん」ってピンときていない感じだったんです。
でも、試しながら、最後の方には「やばいなこれ、ついつい自然に手がのびるぞ。なんかやばいの入ってますか?」「大丈夫ですよ」みたいなやりとりがありました(笑)
みんなアロマは好きだと思います。
香りを切り替える、この製品だから体験できること
藤田:
持ち運びができる製品は世の中にいろいろありますが、香りを切り替えるというところは、AROMASTICだから体験できる部分だと思います。
実は、僕自身はこの製品のプロトタイプを作ってまず自分で体験したときに、“これはいける”と思った部分があるんです。
そもそもプロトタイプは自分がゼロから設計をして作るので、どんなものか知っているわけじゃないですか。だから、普通は自分で試作し、使っても「うん。」って想定内に感じたと思うんですけど、これには「おぉ〜!」と自分で設計しておきながら驚いてしまったんです。
小田:
一番驚いたポイントはどういったところですか?
藤田:
おそらく初めての感覚だったからだと思うんです。
世の中にこういう香りが瞬間的に出るというものもなければ、それを切り替えられるものもない。
なんだろうこの新しい体験…というところが非常によくて。
そのときはプロトタイプということもあって、20種類のいろいろな香りを詰めていたんですね。
うわ〜、なんだろうこの広がる世界。今までにない体験…。と、自分で楽しくなっちゃったほどなんです(笑)
AROMASTICでは嗅覚に必要なものだけを瞬時に取り出せる
藤田:
プレス向けのイベントで脳科学者の茂木さんもおっしゃっていたのですが、AROMASTICはその瞬間だけに香るんですよね。で、自分だけに香る。で、ボタンを離せば消える。
これはある種の嗅覚の本質の部分を捉えていて、嗅覚というのは最初の数秒のコンタクトでハッってなるものなんですよね。
小田:
香りは脳に0.2秒ほどで伝わるっていいますからね。
藤田:
そうなんですね。でも本当にそんな瞬間的なものですよね。
だから、例えば香りを空間に漂わせても、結局3分も5分もすると、慣れてくる。
一定期間嗅ぎ続けると、その香りの存在を感じなくなるという、嗅覚の特性があります。
でも、AROMASTICは、その都度、自分が必要とする香りを、いつでも最初のフレッシュなインパクトのまま楽しむことができるので、それは他にはない強みだと思っています。
ニールズヤードのイギリス本国の代表の方にもすごく気に入っていただけたのですが、そのときにおっしゃったのが、「AROMASTICは(香りが強すぎず、弱すぎず)部屋に漂わせるようなちょうどよい香りの加減を再現できているね」と。
ニールズヤード日本の梶原代表も含めて、嗅ぎたい香りをを瞬間的に出せるというものがありそうでなかった。そこが画期的で「世界初と言ってもいいのでは」とおっしゃっていました。