薬とアロマの関係性。精油には医薬品と同じ成分が?!

こんにちは!薬剤師兼アロマセラピストのReikoです。

皆さんはアロマの成分の中には医薬品と同じ成分のものがあることをご存知ですか?

今回は『薬とアロマの関係性』と題して、アロマに含まれる成分についてお伝えしたいと思います。

この薬にアロマのあの成分が入っています

ヴィックスベポラップ

皆さんはヴィックスベポラップと聞いてどんなイメージがありますか?

のど飴?喉に良さそう?

もしかしたら、この名前自体初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。

鼻詰まりやくしゃみの症状改善に販売されているヴィックスベポラップには、「ユーカリ油」が成分として含まれています。

ユーカリの中に含まれる1,8-シネオールという成分には、抗炎症作用があり、咳症状や副鼻腔炎などの呼吸器系の疾患にも効果があると言われています。

オーストラリア原住民のアボリジニーの間では、ユーカリが感染症や発熱などの治療薬として使用されていました。

私は「喉が少し痛いな、違和感があるな」というときにはユーカリオイルをマスクにつけています。それだけで喉の痛みが治まることも。
(※マスクにつけるときは精油が直接肌に触れないようにご注意ください。)

スーッとした清涼感が鼻詰まりに効果的として、このヴィックスベポラップの中にはメントールも含まれます。

メントールはペパーミントの精油にも多く含まれている成分で、多くの人に馴染みのある、いわゆる「薄荷」の香りです。

メントールは日本薬局方にも掲載されていて、医薬品として登録されています。

かゆみ止めのお薬にメントールを加えると清涼感があり、冷たい感覚がかゆみを忘れさせてくれるため、皮膚科でよく処方されます

アロマセラピーとして考えると、抗炎症作用のある精油とメントールを含む精油を混ぜ合わせることで、自家製かゆみ止めを作ることもできますね。

サロンパス

続いてはサロンパス。

多くの方がサロンパスの香りがどんなものか想像できるのではないでしょうか。

このサロンパスの香りの成分が、「サリチル酸メチル」です。解熱鎮痛作用があり、湿布剤としてよく使われています。

精油の中にはサリチル酸メチルを成分に持つものがあります。

それが、「ミズメザクラ」です。

名前はサクラですが、サクラの一種ではなく、カバノキ科カバノキ属、日本が原産の木です。

ミズメザクラの成分のほぼ100%がサリチル酸メチルで構成されているため、香りを嗅ぐと完全にサロンパスの香りがします。

香りが強いため、芳香浴よりもマッサージに向いています。湿布を使用しなくても、ミズメザクラを使用すると自家製湿布を作ることができるのです。

現在、日本の医療用湿布薬の処方量は薬剤費にして、1300億円を超えると言われています。
医療費の削減のために湿布の処方量制限をかけるなど、様々な対策がなされています。

アロマを使って医療費削減!なんてことも不可能ではないと私は思っています。

代替医療としてのアロマ

日本でもセルフメディケーション(自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること)を推奨する動きがどんどん高まってきています。

その一環として薬を使うのではなく、好きな精油の香りで自分の体調を整える。
自家製コスメを作るかのように楽しみながら、健康維持ができるって素敵ではないでしょうか。

ヨーロッパ、特にフランスやベルギーなどでは、自然療法の一つとして精油が薬代わりのように使用されることもあります

以下の写真は私がフランスで購入してきた「呼吸器系を整える錠剤」と「免疫系を整えるカプセル剤」です。

いずれも精油を内服する目的でプラナロム社が販売しているものです。

医療的に精油を使用するには、正確な知識が不可欠です。また、適切な使用方法を守らなければ危険も伴います。(間違った使用方法で薬剤性肝炎になった例も多く報告されています。)

日本では精油は雑貨扱いであり、医薬品に取って代わるものではありません

あくまで健康維持の手段のひとつとして、安全に使用していただきたいです。

精油の禁忌

ここで、特に注意していただきたい精油の禁忌についてお伝えします。

妊娠中の方が避けるべき精油
セージ、ローズマリー、パセリ、オレガノ、マジョラム、ミルラ
ジュニパー、バジル、フェンネル、シナモン

高血圧の方が避けるべき精油
ローズマリー、ヒソップ、ペパーミント、タイム、ユーカリ、セージ

低血圧の方が避けるべき精油
クラリセージ、イランイラン、ラベンダー

てんかんの方が避けるべき精油
ペパーミント、セージ、ヒソップ、ローズマリーカンファー、フェンネル

まとめ

精油成分の中には、医薬品と同じ成分のものも含まれます。

精油の正しい使い方・知識を身につければ、健康維持の手段のひとつになります

ただし、精油は薬の代わりになるものではありません

間違った使い方をすると健康被害が出る可能性もあります。精油の禁忌はしっかりと守ってください。

おわりに

いかがでしたか?

精油は正しい知識を身につけると本当にいろんな場面で活用ができます。

アロマは雑貨として香りを楽しむものと思っていらっしゃった方も、これからアロマを始めたい方も、香りを楽しみながら健康的で素敵な生活を送りましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

Reiko

薬剤師/AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/AEAJ認定アロマセラピスト/IFA認定アロマセラピスト/サードメディスン認定アドバイザー 大学病院勤務中に参加した米国薬剤師セミナーにてアロマセラピーと出会う。現在は、薬局で患者さん向けにアロマの使い方を提案、クラフト講座などを開催。薬剤師として働きながら、自宅アロマサロンRINN's therapyを運営。