高齢者の足トラブルにおすすめのアロマ足浴

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こんにちは、介護アロマセラピストの坂内美由紀です。
みなさんは、アロマを使った足浴をしたことがありますか?
じ~んと温まって、体全体がぽかぽかして気持ちいいですよね。

介護施設でも高齢者の方にやって差し上げると、みなさん、とても気持ちよさそうにしています。

もちろん、お湯のみの足浴でも十分に気持ちがよいですが、アロマオイル(精油)をプラスすることで、水虫などの感染症予防や冷えの改善、香りによるリラクセーションや睡眠の質を高める効果が期待できるのでおすすめです。

そこで、今回は高齢者の足トラブルにおすすめのアロマ足浴をご紹介します。

目次

高齢者に多い足のトラブルとは?

毎日お風呂に入れなかったり、フットケアが万全でないと心配なのが水虫などの感染症です。そのようなトラブルを防ぐためには、まず足を清潔に保つことが大切です。

また、加齢に伴い、血液循環が悪くなることで、足先が冷えると訴える高齢者の方が多くいらっしゃいます。実際に介護施設でも足浴を希望する利用者が多いと実感しています。

冷えはさまざまな身体のトラブルを引き起こす原因にもなるので、身体に負担が少ないアロマ足浴で、少しでも不調を予防できるとよいでしょう。

さらに、軽度の脚のむくみがある方や、歩行がしづらくなっている方にもアロマ足浴を継続することで、足の裏や足の関節が柔らかくなり転倒予防にも繋がります。

高齢者へのアロマ足浴の方法

準備するもの

  • アロマオイル
  • お塩又は植物油(キャリアオイル)
  • お湯(お湯の温度は38~40度を目安に)
  • フットバス(大きめの洗面器などでも代用可)
  • 大きめのビニール袋
  • ビニールシーツ
  • 大きめのバスタオル2枚

<おすすめのアロマオイル(精油)>
水虫:ラベンダー、ティートリー、ゼラニウム
足のむくみ:ラベンダー、スウィートオレンジ
冷え:ラベンダー、スウィートオレンジ

やり方

  1. 床などが濡れないようにビニールシーツを敷き、その上にバスタオルを敷きます。
  2. ビニール袋を敷いたフットバスに、お湯を入れます。
  3. 塩または植物油で希釈したアロマオイルを1~2滴入れてよくかき混ぜます。
  4. フットバスに足を入れて、ビニール袋と上からバスタオルを掛けて保温します。

フットバスにビニール袋を敷くことで、フットバス後のお手入れが簡単になります。感染症の予防や、ビニール袋で足を覆うことによる保温効果も期待できます。

ひざ掛け用のバスタオルは、フットバス全体を覆うくらいの大きさだとより温まります。

高齢者の方にお声掛けをするときは、「アロマ足浴をしましょう」より、「足湯をしましょう」と声を掛けた方が分かっていただきやすいことがあります。

アロマ足浴を継続することで足がきれいになる方もいらっしゃいますが、同じアロマオイル(精油)ばかり継続して使っていると、アレルギー反応が出る場合があるので、足浴に使うアロマオイルの種類は定期的に変えることをおすすめします。

お肌が弱い場合にはハーブを

高齢者になると、様々な身体の機能が低下していきます。お肌も弱くなっていきますので、アロマオイルだと肌への刺激が不安な方は、より作用の穏やかなハーブティーを代用してみてくださいね。

足浴のお湯の中にハーブを入れたり、ハーブを煮出したものをお湯の中に入れたりすることで、穏やかに作用していきます。

寝たきりの方へのアロマ足浴

寝たきりの方や、起き上がるのが難しく、イスなどに座って足浴ができない場合は、ベッド上でもアロマ足浴を行うことができます。

足を曲げられる場合

足を曲げることが出来る場合は、ベッド上でアロマ足浴を行うことができます。

準備するもの

アロマ足浴と一緒です

やり方

アロマ足浴とほぼ一緒ですが、足を曲げる時や足浴中は介護者が手を添えて行います。
*フットバスは深めの洗面器がやりやすいです。

足を曲げられない場合

足を曲げることが難しい場合は、アロマのおしぼりで代用して体を温めることができます。

準備するもの

  • アロマオイル
  • 熱めのお湯
  • 洗面器
  • おしぼり
  • ビニール袋
  • フェイスタオル2枚
  • バスタオル2枚

やり方

  1. 洗面器に熱めのお湯を注ぎ、アロマオイルを1~2滴たらしてよくかき混ぜます。
  2. そこにフェイスタオルを入れて湿らせた後、絞ります。
  3. そのタオルを足に巻きつけます。
  4. 足の下にビニール袋をしき、シーツが濡れないようにします。ビニール袋は保温の役割にもなります。
  5. 最後にバスタオルで足を覆って、さらに保温します。

温かいおしぼりだけのでも、足先は結構温まります。
足が冷えている時に熱い濡れタオルをお肌にあてると、とても熱く感じてしまうことがあります。最初はぬるま湯で行い、様子を見ながら徐々に温度を上げてやってみてくださいね。

さいごに

高齢者になると、毎日お風呂に入れなくなることがあります。また、認知症の症状が進むと、お風呂嫌いになって何日も何か月もお風呂に入らなくなってしまう人もいらっしゃいます。

過去に、そのような方がいらっしゃって、アロマ足浴をする前は「風邪をひいちゃう」と拒否されましたが、介護施設のスタッフさんの協力のもと、「足のお風呂ですよ」と言ってアロマ足浴を行うことができました。

足浴中のその方の気持ちよさそうな笑顔は今でも忘れることができません。是非必要な方にアロマ足浴をやってさしあげてくださいね。

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この記事を書いた人

介護アロマセラピスト/NARDアロマアドバイサー
美容師を経験後、2000年から訪問スタイルのアロマトリートメントを開始し、2007年から介護施設内でのアロマケアを始める。現在は、介護アロマを伝えるライター活動をしながら、介護現場で使えるアロマの指導、介護アロマセラピスト育成に力を注いでいる。

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