高齢者ケアに。ラベンダー1本から手軽に始められる介護アロマ

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こんにちは、介護アロマセラピストの坂内美由紀です。

私は「介護アロマ」というテーマで10年間介護施設や在宅で介護しているお家へ訪問をしてアロマテラピーの提供をしてきました。

訪問時に高齢者の方のお世話をしている介護士さんや、ご家族の方に「介護アロマ」のアドバイスをさせていただくことがあります。

そこで、今回はたくさんあるアロマオイルの中から「ラベンダー1本」でできる介護アロマの活用方法をお伝えします!

目次

アロマ清拭

高齢者の方がご自分でお風呂に入れなくなってしまうと、介護士さんやご家族の手を借りて入浴をしなくてはなりません。自分では毎日お風呂に入っていたのに、誰かのお世話になろうとすると、入浴が週に2、3回と回数が減ってしまいます。

介護では「清拭(せいしき)」というものがあります。清拭とは、頻繁に入浴ができない場合に温かいタオルで身体の汚れをふき取ることです。

介護現場では、清拭の効果をより高めるために清拭剤というものをホットタオルにふりかけたりしますが、これをラベンダーで代用することができます。

アロマ清拭のやり方

熱めのお湯にラベンダーオイルを数滴たらして、そこにタオルを入れて湿らせます。
絞ったら、いつもと同じように清拭をします。

ラベンダーの語源はラテン語で「洗う(lavare)」に由来しているといわれています。殺菌・消毒作用もあるので、清潔を保つためにも清拭での活用はお薦めです。

ラベンダーオイルが手元にない場合や肌の弱い方には、ラベンダーティーで代用することもできます。濃い目のラベンダーティーを作り、洗面器に入れた熱めのお湯に入れたり、お茶パックに詰めたラベンダーのドライハーブを洗面器に入れ、熱めのお湯を注ぐことでも代用できますので、是非お試しください。

朝、顔を拭くときに、目やにで目が開かない時は、ラベンダーティーで湿らせたコットンを目の上に少しのせてから拭き取ってあげると、目やにがやわらかくなっているので、無理せずこすらずに拭き取ることが出来ます。

アロマで環境を整える

介護現場では「臭い」が深刻な問題になっています。

最近の介護施設では徹底した臭い対策を行っているようで、訪問時にあまり気になることはありませんが、訪問時間が排泄介助の時間に重なるとどうしても臭いが気になってしまいます。

ラベンダーにはデオドラント作用があるので、消臭をしながらお部屋の香りづけをすることができます。ここでお薦めするのがラベンダースプレーです。

ラベンダースプレーの作り方・30mlの場合

〈材料〉
・ラベンダーのアロマオイル3~6滴
・無水エタノール10ml
・30mlのスプレー容器(遮光瓶やアルコール対応容器)
・ラベルシール
・計量カップ

〈作り方〉
スプレー容器に無水エタノールとラベンダーオイルを入れて良く振ります。
精製水を加えてさらに良く振ります。
作成した日付をラベルシールに書いて容器に貼ります。

*使用するときはよく振ってから使用します。
*陽のあたらない冷暗所に保管し、約2週間~1か月くらいで使い切ります。

ラベンダースプレーの材料はアロマショップで手に入れやすく、作り方も簡単なのでおすすめです。また、介護士さんが常日頃携帯しておけば、臭いが気になるときの消臭対策にはもちろん、仕事中のちょっとした息抜きにも役立てることができます。忙しい介護の時間でも、ラベンダーの心地よい香りで手軽に気分転換をはかれるので、余裕を持って高齢者の方に接することもできますよ。

さいごに

「介護アロマ」と聞くと一見難しそうに感じるかもしれませんが、ラベンダーのアロマオイル1本と少しの手間で、介護アロマ生活を十分に実現することができます。

介護の負担を少しでも軽減できるよう、アロマテラピーをぜひ上手に活用していってみてくださいね。

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この記事を書いた人

介護アロマセラピスト/NARDアロマアドバイサー
美容師を経験後、2000年から訪問スタイルのアロマトリートメントを開始し、2007年から介護施設内でのアロマケアを始める。現在は、介護アロマを伝えるライター活動をしながら、介護現場で使えるアロマの指導、介護アロマセラピスト育成に力を注いでいる。

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