高齢者の睡眠障害の改善に効果的なアロマテラピー

高齢になると、夜中にトイレに起きる回数が増えたり、早朝に目が覚めてしまうといった不眠の症状に悩む人が増えてきます。

眠れないことで不安やストレスを感じたり、食欲や意欲が低下するなど日常生活に支障をきたしてしまうことも。

そこで今回は、高齢者の睡眠障害の原因と、それらの症状に役立つおすすめのアロマオイル(精油)をご紹介します。

高齢者の睡眠障害とは?

高齢者になると睡眠が浅くなり、少しの物音にもすぐに反応して目覚めたり、朝早くに起きてしまうなどの症状を訴える方が多くなります。

高齢者の方の不眠の原因はさまざまありますが、そのひとつとして睡眠を支える生体リズムが崩れてしまうことがあげられます。

加齢に伴い、若い頃に比べて体内時計が前にずれやすくなり、生体リズムも前倒しになっていきます。歳を重ねると早寝早起きになってしまうのは、そのためです。

アロマで生体リズムを整える

天然のアロマオイルには生体リズムを整える働きがあり、香りをかぐことによって、朝になったら目覚める、夜になったら眠くなるなどの調節をサポートしてくれる作用があります。

高齢者の睡眠障害に役立つおすすめのアロマオイル

アロマオイルを活用して覚醒と睡眠のメリハリをつけて、生体リズムの乱れを徐々に整えていきましょう。

極端に朝早く目が覚めてしまうという場合には、朝早く起きても1〜2時間ほどは太陽の明るい光を避けたり、夕方から外出をするのも有効だといわれています。

夕方

アロマディフューザーなどでの芳香浴で香りをかぎます。

ローズマリー

集中力や記憶力を高めるローズマリーは、交感神経を刺激するので、体を覚醒させて活動モードに切り替える手助けになります。高齢者を悩ませる痰の除去にも役立ちます。

レモン

レモンの香りを想像するだけで口に中がすっぱく感じますが、アロマオイルもあのレモンと同じような香りです。気持ちをリフレッシュさせるので、睡眠障害により弱った心やからだを元気にさせてくれます。

ペパーミント

AfroBrazilian / CC BY-SA 3.0

とても強い香りなので少量で使いたいペパーミントは、頭の中をすっきりとクリアにしてくれます。普段から何かに対して怒りっぽい時にもこの香りをかぐと冷静さを取り戻すことができます。

就寝前

アロマディフューザーなどでの芳香浴や、アロマ足湯で眠りやすい環境を作ります。

真正ラベンダー

安眠作用があるラベンダーは副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせ眠りを誘います。アロマオイルが手元にない場合には、ラベンダーのドライハーブを詰めたアイピローでも代用できます。不眠のほか、足が疲れていたり、足が頻繁につってしまう方にはアロマ足湯が有効的です。

オレンジ・スイート

考え事をしてしまい眠れない時にも使いたいオレンジ・スイートは、リフレッシュしながらも就寝を助けてくれるアロマオイルです。
むくみを軽減する作用もあるので、足がむくんで眠れない時にはアロマ足湯でスッキリさせてから就寝するとよいでしょう。

*アロマ足湯のやり方
フットバスや洗面器に38度くらいのお湯を入れ、発汗作用を促す天然塩をスプーン1杯にアロマオイルを1~2滴混ぜ合わせたものを溶かし入れます。そこにゆっくりとお湯の温度を確かめながら足を入れて、約10分間足湯をします。

足湯をしている間は、ひざ掛けをし、お湯が冷めるようでしたら、注意しながら差し湯をして温度調節を図ります。

リラックスして眠りやすく、深い睡眠を促してくれます。

おわりに

高齢になると睡眠を支える生体リズムが乱れやすくなります。そのため、多くの高齢者の方が浅い睡眠になったり、早朝に起きてしまうなどの睡眠障害を起こしやすくなります。

天然のアロマの香りを上手に取り入れて、良質な睡眠を得やすい生活環境を整えていきましょう。

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WRITERこの記事をかいた人

坂内美由紀

介護アロマセラピスト/NARDアロマアドバイサー 美容師を経験後、2000年から訪問スタイルのアロマトリートメントを開始し、2007年から介護施設内でのアロマケアを始める。現在は、介護アロマを伝えるライター活動をしながら、介護現場で使えるアロマの指導、介護アロマセラピスト育成に力を注いでいる。