こんにちは! ライター・アロマテラピーインストラクターの山本 佐智世です。
風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する冬。
ちいさな子どもは特に体調を崩しやすいシーズンですよね。
今回ご紹介するのは、子どもの風邪・感染症予防に役立つアロマテラピーの活用法。
芳香浴を中心とした、子どもに安心して使える方法をお伝えします。
子どもには芳香浴がおすすめ
精油の中には、感染症予防に効果的な抗菌・抗ウイルス作用をもつものがあります。
そういった作用のある精油を生活空間に取り入れてみましょう。
最も手軽なのは、室内での芳香浴。
ディフューザーで香りを拡散したり、アロマストーンに精油を垂らして香りを広げたり。
心地いい香りを楽しみながら、感染症予防にもなって一石二鳥です。
芳香浴に使いたい精油
風邪をはじめとする感染症予防の芳香浴におすすめなのは、この6種類。
子どもにも安心して使えて、抗菌や抗ウイルス作用のある精油です。
ティーツリー
オーストラリア原産。殺菌・抗菌力が強く、先住民が古くから傷薬として使っていたという歴史をもつ。感染症対策の代表格。
ユーカリ・ラディアタ
種類の多いユーカリのなかでもラディアタは刺激が少なく、使いやすい。風邪の症状緩和に効果的な成分も含まれている。
ラベンダー(真正ラベンダー)
万能な精油としておなじみのラベンダーは感染症予防にも効果的。
レモン
抗菌・抗ウイルス作用とスッキリした香りが相まって、空気清浄や感染症予防にぴったり。
ローズマリー・シネオール
ローズマリーのなかでも抗菌・抗ウイルス作用があって、安心して使えるのはシネオール。
ラヴィンツァラ
抗ウイルス作用に優れた精油。名前が似ている「ラベンサラ」があるので注意。今回紹介するのは学名が「Cinnamomum camphara」のラヴィンツァラ。
子どもと過ごす室内空間では、キャンドルを灯すタイプのアロマランプではなく、火を使わないディフューザーやアロマストーン、アロマウッドなどを使うと安全。
ちいさな子どもは大人と比べて香りや刺激に敏感なので、低濃度で使用するのがポイントです。
ブレンドオイルも便利
何種類もの精油をブレンドした、ブレンドオイルを芳香浴に活用することもできます。
プラナロムの「プラナフォース ・ローション」は抗菌・抗ウイルス作用のある精油9種類が入った精油100%のブレンドオイル。
30mlとたっぷり入っていて、そのまま芳香浴に使えてとても便利です。
すっきりとした香りで、我が家では冬に欠かせない1本。アロマウッドに垂らして、寝室などに香らせています。
(※ちいさな子どもや妊娠・授乳中に注意が必要なペパーミントとユーカリ・グロブルスを含むため、3歳未満の乳幼児や妊娠中・授乳中の女性は使用を避けてください)
そのままスプレーできるハーブウォーター
刺激が少なく、香りも作用も精油よりおだやかなハーブウォーター(芳香蒸留水)も使い勝手のいいアイテム。
水蒸気蒸留法で精油を作る過程で得られる水溶液で、そのままスプレーとして使用することができます。
ルームスプレーとして室内や車内空間で手軽に使えるので、1本あると便利です。
感染症予防にスプレーして使うなら、この3種類がおすすめ。
ティーツリーウォーター
ユーカリ・ラディアタウォーター
ラベンダーウォーター
簡単! アロマハンドジェルの作り方
手指をキレイにするための抗菌ジェルを親子で使っているという人も多いはず。
精油と消毒用アルコール、ジェルを組み合わせたアロマクラフトで作ることもできますよ。
抗菌・抗ウイルス作用のある精油で作る、アロマハンドジェルのレシピをご紹介します。
材料
・ジェル 30g
・消毒用エタノール 20ml
・50ml容器(シャンプー容器など)
・精油 10滴
・竹串
作り方
[1]容器にジェル、消毒用エタノールを入れる
[2]精油10滴を入れて、竹串でよく混ぜる
ハンドジェルにおすすめの精油はこの5種類。
合計10滴になるよう、好みの香りを選んで組み合わせて。
ティーツリー
ユーカリ・ラディアタ
ラベンダー(真正ラベンダー)
ローズマリー・シネオール
ラヴィンツァラ
今回は刺激の少ない、精油1%濃度のレシピをご紹介しています。
消毒用エタノールは、人によっては刺激を強く感じる場合があります。
敏感肌の人は消毒用エタノールを少し減らしてジェルを増やすなど、調整してみてくださいね。
アロマテラピー用のジェル基材を使うと簡単に作ることができますよ。
また、市販品にもアロマの香りが心地いい、精油の入ったハンドジェルがあります。
おわりに
香りを楽しみながら、感染症予防にも活用できるのがアロマの魅力のひとつ。
精油とハーブウォーターを使った、子どもの風邪・感染症予防に役立つアロマをご紹介しました。
2児の母であるわたしも、冬の間は子どもの体調管理にとても気をつかいます。
まず大事なのは、うがいと手洗い。
アロマを取り入れる場合、ちいさな子どもには基本的には芳香浴が安心です。
使用濃度に注意しながら、冬の生活空間にアロマをプラスしてみてくださいね。