【解説】アロマオイルのブレンド方法を学ぼう!〜基本と初心者向けレシピ〜

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アロマオイル ブレンド

アロマに慣れてきたら挑戦してみたいアロマオイル(精油)のブレンドですが、

何を組み合わせて良いのかわからない…

ブレンドの比率はどれくらいにしたらいいの?

とお悩みの方も多いと思います。

そこで今回は、「アロマのブレンドに挑戦してみたい!」という初心者さんに向けて、

  • ブレンドの基本と知っておきたいコツ
  • ブレンドの具体的な方法
  • お悩み別おすすめブレンドレシピ

をわかりやすく解説します。ブレンドの基本を学んで、アロマの楽しみ方の幅を広げていきましょう^^

この記事を書いた人

小田 ゆき

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト

アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。セミナー講師、コラム監修、メディア出演などで幅広く活動中。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。プライベートでは1児の母。詳細プロフィールはこちら

目次

アロマオイルをブレンドすることで得られるメリットは?

アロマブレンドデザイナーとは

香りの幅が広がる

たった1種類でも心地よい香りを楽しめるアロマオイル(精油)ですが、数種類を混ぜて使うことで、その魅力はさらにアップします。

例えば、アロマオイルを2つ、3つと複数ブレンドすることによって、より複雑で深みのある香りを作り出すことができます

小田ゆき

ブレンドによって、香りに深みを増したり、香りの持続性を高めたり。苦手な香りの精油が使いやすくなったりすることも。

組み合わせ次第で、単品(シングル)では考えられなかったような新たな香りのハーモニーを生み出すことができるのがアロマのブレンドの大きな魅力です。

相乗効果が期待できる

アロマオイル(精油)を複数組み合わせることで、効能面での相乗効果を期待することができます。これは「シナジー効果」とも呼ばれ、個々の精油の特性や機能性が組み合わさることで、一つ一つの精油だけでは得られない効果や感覚をもたらします。

小田ゆき

自分でブレンドすることによって、なりたい気分や目的に合わせて自分好みの香りに調整できるため、アロマテラピーをさらに効果的に取り入れることができるというメリットも♪

アロマオイルのブレンド方法は?3つのポイントを知ろう!

アロマオイル(精油)のブレンドには「こうしなければならない」といった絶対的なルールはなく、混ぜてはいけない組み合わせもありませんが、バランスの良い香りに仕上げるためにはいくつかコツがあります。

香りの強弱を考慮する

1つめのポイントは「香りの強弱」です。

アロマオイル(精油)の香りには、ごく少量でも強く香るものから、ほのかに香るものまで、それぞれ香りの強弱があります

小田ゆき

例えばペパーミントやレモングラスなど、香りの強いものは少量を加えるだけでも存在感が大きく、場合によっては他の香りをかき消してしまうことも。

そのため、香りの強いものは少なめに、また、反対に、香りの弱いもの(感じにくいもの)は多めにブレンドすることで、バランスの良い香りに仕上げることができます。

<香りが強いアロマオイル(精油)>

以下の精油は1滴でも強く香るため、通常より少なめにブレンドするとバランスがとれます。

  • イランイラン
  • カモミール(ローマン、ジャーマン)
  • ジャスミン
  • ゼラニウム
  • プチグレン
  • ペパーミント
  • レモングラス
  • ローズ など

<香りが弱いアロマオイル(精油)>

  • 柑橘系(レモン、グレープフルーツ、オレンジ、ベルガモットなど)
  • サンダルウッド
  • シダーウッド など

柑橘系は香りが弱いため、やや多めに(ブレンドの4〜5割)すると好バランスに。木の精油は揮発性が低く、最初の香り立ちが弱いため、揮発性が高〜中程度の柑橘や葉、花の精油と組み合わせると◎

異なるノート(揮発性)の香りを組み合わせる

2つめのポイントは「香りのノート」です。

アロマオイルはそれぞれ空気中に蒸発する時間が異なります。これを専門用語では「ノート」といい、揮発性の高いものから「トップノート」「ミドルノート」「ベースノート」の大きく3種類に分けられます。

異なるノートのオイルをブレンドすることにより、香りが長続きしたり、時間の経過とともに変化する香りを楽しめます。とくに香水やリードディフューザーなど、フレグランス作りに重要なポイントです。

<トップノート>
最も揮発が速い香りで、最初の印象を決める。
柑橘系、ティーツリー、ペパーミント、ローズマリー、ユーカリ、レモングラス など

<ミドルノート>
揮発速度が中程度で、ブレンドの中心となる香り。「ハートノート」とも呼ばれる。
イランイラン、カモミール、クラリセージ、ゼラニウム、ジャスミン、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー など

<ベースノート>
時間がたつと香り始め、長時間持続。香りを長持ちさせる効果も。
サンダルウッド、シダーウッド、パチュリ、ベチバー など

香りのノートを意識したおすすめブレンド比率

上記の3つのノートを組み合わせる際、揮発スピードの最も速いトップを一番多めに、トップ>ミドル>ベースの順の割合にすると、バランスの取れた香りになります。


初心者さんにおすすめの比率は「トップ:ミドル:ベース=3:2:1」です。まずはこの比率を意識しながらアロマブレンドにチャレンジし、慣れてきたら独自にアレンジしてみてください。

ブレンドTIPS:異なるノートを組み合わせる

<例> 合計で6滴ブレンド
T:オレンジ・スイート3滴 + M:ラベンダー 2滴+ B:パチュリ1滴

香りのタイプを知ろう

そして3つめ。ブレンドする際に覚えておくと役立つのが「香りのタイプ」です。

天然のアロマオイル(精油)は原料となる植物の種類や香りの特徴などによって、7つのグループに大別することができます。

同じグループの香りや、下の図で隣り合っているグループのものは相性がよい傾向があります。

そのため、初心者さんがトライするなら、まずは同じグループや隣り合うグループに属するアロマオイルを組み合わせてみるのが◎ 香りが馴染みやすいため、失敗がありません。

香りのグループ

ブレンドTIPS:同じ香りのタイプをブレンドしてみる

<例>
フローラル系:ラベンダー + フローラル系:ゼラニウム

さらに、複数のタイプを組み合わせることで、香りに深みが増し、オリジナリティのある香りを作ることができます。
組み合わせに迷ったら、まずは隣り合うグループの香りを選ぶのがおすすめです。

ブレンドTIPS:複数の香りのタイプを組み合わせてみる

<例>
フローラル系:ラベンダー + 柑橘系: ベルガモット

アロマオイル(精油)をブレンドする方法

ブレンドのコツを理解したところで、ここからは具体的なアロマオイル(精油)をブレンドする方法を解説していきます。

1. ブレンドのテーマ(目的)を決める

まずは、ブレンドのテーマを考えます。

  • ぐっすり眠りたい
  • 肩こりを解消したい


など、どのような目的でアロマを取り入れたいのかを具体的にイメージすることで、アロマオイルを選びやすくなります

  • いつ、どこで?(朝、夜、家で、仕事中に…など)
  • 気になる症状、気分は?(肩こり、ストレス、リフレッシュ…など)

ブレンドを楽しみたいシーンや用途を意識して、テーマを決めてみましょう。

2. メインのアロマオイル(精油)を選ぶ

テーマが決まったら、その目的を満たす効能や特性を持つメインのアロマオイル(精油)を1本選びます。自分の好きな香りや心地よいと感じる香りを選びましょう。

3. サブのアロマオイル(精油)を選ぶ

次に、サブのアロマオイルを決めます。効能面で共通した働きをもつものや、あるいは求める効能を補うようなサポート役を1〜2種類選んでみましょう。

小田ゆき

ひとつ前のパートで紹介した「香りのグループ」を参考にしながら、メインのアロマオイルに馴染む香りを選んでみましょう。

TIPS:ブレンド前に香りを試したいときには

ブレンドしたいアロマオイルの瓶のふたをはずし、一緒に持って鼻から少し離したところで軽く揺らして香りを嗅いでみましょう。もちろん試香紙を使ってもOKです。

4. 配合比率、滴数を決めブレンドする

ブレンドに使用するアロマオイルの種類が決まったら、最後にメイン、サブのそれぞれの滴数を決めて、基材などにアロマオイルをブレンドします。好きな香りはやや多めに入れてもOKです。香りの強弱やノートを意識して、比率を決めてみましょう。

初心者の方におすすめの簡単ブレンドレシピ

ここではアロマブレンドに初めて挑戦する方でも試しやすい、簡単なブレンドレシピをご紹介します。これをベースに、お気に入りの香りブレンドを見つけてみてください。

芳香浴に

リラックスしたいとき
ラベンダー2滴 + オレンジ・スイート1〜2滴

リフレッシュしたいとき
ユーカリ1滴 + グレープフルーツ2滴

ストレス解消したいとき
ベルガモット2滴 + ラベンダー2滴 + イランイラン1滴

試験勉強や会議前など集中力をアップしたいとき
ローズマリー1滴 + レモン3滴

風邪の時期の空気清浄に
ラベンダー1滴 + ティーツリー1滴 + レモン2滴

蒸し暑いときに
ペパーミント1滴 + ライム2〜3滴

アロマバスに

ぐっすり眠りたいとき
イランイラン1滴 + ゼラニウム1滴 + ラベンダー2滴

運動後の疲労回復に
ローズマリー・シネオール1滴 + ジンジャー1滴 + ラベンダー2滴

冷えが気になるときに
ひのき2滴 + ラベンダー2滴

※お風呂にアロマオイル(精油)を入れるときは、ホホバオイルや乳化剤などで必ず希釈してください。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

アロマオイル(精油)のブレンディングはアロマテラピーの魅力のひとつ。数種類を組み合わせることで、香りの幅がグンと広がり、自分だけの香りを楽しむことができます。

効能面での相乗効果も期待できますので、まずはお気に入りの香りを選んで、一番心地よいと感じる自分にぴったりなブレンドを見つけてみましょう!

小田ゆき

初心者の方はまずは2〜3種類のブレンドから始めてみましょう。好きな香りを組み合わせるだけでもブレンドの第一歩です♪

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この記事を書いた人

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト。アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。メディア出演も多数。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。

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