アロマクラフト・手作りコスメの基本。始める前に知っておきたい注意点

アロマに慣れてきたらチャレンジしてみたい「アロマクラフト」。

誰でも簡単に始められますが、トラブルなく安全に楽しむためには衛生面や保存など、いくつか押さえておきたい注意点があります。

そこで今回は、アロマクラフトを安心して楽しむためのポイントをまとめました。

小田ゆき

化粧水やクリームのような手作りコスメをはじめ、精油を使ったアロマクラフトを作ってみたいという方はぜひ参考にしてください^^

目次

清潔な容器・道具を使う

まず、アロマクラフトは“清潔第一”です。

雑菌・異物の混入による手作りコスメの劣化や肌トラブルを避けるため、アロマクラフトを行う前には必ず手を洗い、容器や器具はエタノール消毒や煮沸消毒をしてから使いましょう。

HOW TO:簡単な消毒の方法

●ボトル
ボトルに無水エタノールもしくは消毒用エタノールを少量入れ、ふたを閉めて容器を軽く振り全体に行き渡らせる。エタノールを捨てて乾いたらOK。

●クリーム容器、ビーカーなど
ティッシュやコットンにエタノールを少量含ませ、容器をふく。エタノールが乾いたらOK。

薬局などで手に入るアルコール綿があると便利です。個包装で衛生的。用具はもちろん、手指の消毒にも使えます。

新鮮な素材・原料を使う

手作りコスメの材料は品質のよいものを使いましょう。

古くなった精油や植物油(キャリアオイル)は酸化が進み、肌荒れや炎症など肌トラブルの原因になるため、使用を避けます。

また、精製水やフローラルウォーターなど水分を多く含むものは特に傷みやすいため、新鮮なものを使うようにしましょう。

冷暗所に保管し、早めに使い切る

手作りコスメは基本的に保存料や防腐剤を使わないため、劣化しやすいという欠点があります。
そのため、高温多湿を避け、冷暗所(夏場は冷蔵庫)に保管し、早めに使い切りましょう

POINT:保存期間の目安
  • 水が含まれるもの:1〜2週間程度
  • 植物油などが中心のオイル、クリーム類:1か月程度
小田ゆき

ラベルやマスキングテープに作成日とレシピを記入し、作ったものに貼り付けておくと管理しやすいですよ。

精油の配合量・使用濃度を守る

精油は植物の香り成分が高濃度に凝縮されたものなので、原液のままでは刺激が強すぎます
使用量が多すぎると肌トラブルを招くこともあるため、用途や肌質に合わせて、適切な濃度に希釈(薄める)して使用しましょう。

MEMO:精油の希釈濃度とは?

希釈濃度とは、植物油などの基材の量に対して何%精油が含まれるかを示したもの。
日本最大のアロマテラピー団体、社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)では、希釈濃度の目安を以下のように定めています。

・ボディに使用する際は1%以下
・フェイスに使用する際は0.1〜0.5%以下

ただし、これはあくまでもガイドラインなので、使う人の肌タイプや感じ方、その時の体調、使用部位などに応じて調整します。

小田ゆき

精油1滴は約0.05mlなので、「ベースオイル小さじ1杯(5ml)に対して、精油1滴で1%濃度」と覚えておくとわかりやすいですよ。

「光毒性」と「皮膚刺激」に注意する

光毒性に関する注意

精油成分の一部には、肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える「光毒性(ひかりどくせい)」という作用をもつものがあります。

一般的な精油の中でとくに注意が必要なのが「ベルガモット」です。このほか、グレープフルーツやレモン、ライムといった柑橘の皮から圧搾法と呼ばれる方法で抽出された精油に多いのが特徴です。

光毒性のある精油を手作りコスメに使用する場合には、外出前や外出中など、日光にあたる部分に使うのは避けるか、光毒性の原因成分を除去したFCF(フロクマリンフリー)というタイプの精油を使いましょう。

光毒性に注意が必要な精油の例
  • アンジェリカルート
  • オレンジビター
  • クミン
  • グレープフルーツ
  • ベルガモット
  • ライム
  • レモン など

皮膚刺激に関する注意

精油成分の一部には、肌に刺激を与えるものがあり、高濃度で使うとかぶれや肌荒れの原因となる場合もあります。

皮膚刺激に注意が必要な精油は、柑橘系やスパイス系の精油をはじめ、レモングラスやペパーミントなどです。

これらの精油を肌に使う場合は、一般的な希釈濃度よりも低めの濃度(0.5%以下)に希釈することを心がけましょう。

皮膚刺激に注意が必要な精油の例
  • 柑橘系
  • スパイス系
  • ペパーミント
  • ユーカリ
  • レモングラス など
小田ゆき

光毒性や皮膚刺激といった言葉を聞くと怖いイメージがありますが、正しく使えば安全に楽しむことができます。使い方や適切な希釈濃度をしっかりと守って使うようにしましょう。

肌の弱い方はパッチテストを行う

精油との相性はひとそれぞれです。体調や体質によっては肌に合わない場合があります。

そのため、初めて精油を肌に使う人・敏感肌の人は、最初は少量で様子を見ながら使用し、できれば事前にパッチテストを行って、アレルギー反応が出ないことを確認してから使いましょう。

HOW TO:パッチテストの簡単な方法
  1. 植物油などで希釈した精油を少量、腕の内側に塗布し、30分ほど置く。
  2. 皮膚の状態を見て、赤みやかゆみ、炎症や腫れが生じたりしないかどうか確認する。

※かゆみや炎症などの異常が起きた場合は使用を中止し、すぐに水で洗い流す。
※もっと厳密にする場合は、48時間後の様子を確認する。

肌に合わない場合はすぐに使用を中止する

手作りコスメが肌に合わなかったり、異常があらわれた時はすぐに使用をやめてください。
状況に応じて、皮膚科専門医等へのご相談をおすすめします。

自己責任の原則について

アロマクラフトや手作りコスメを楽しむことは、自己責任のもとで行うのが原則です。
個人で作ったものを、許可なく他人に化粧品や医薬品として販売することは法律で禁止されているのでご注意ください。

おわりに

アロマクラフトは自分好みの材料で手軽に楽しめるのが魅力ですが、とくに衛生面や保存、使用する材料の品質には注意を払いましょう。

クラフト初心者さんはぜひ参考にしてくださいね。

小田ゆき

作るときは清潔な用具を使用、作ったら早めに使い切る、トラブルが起きたら使用をやめる。とくにこの3点に気をつけながら、アロマクラフトを楽しみましょう^^

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この記事を書いた人

アロマとハーブのスペシャリスト。「植物の力で、心とからだを美しくすこやかに」という想いのもと、日々の暮らしに役立つフィトテラピーの知識やアイデアを発信しています。

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