こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
天然のアロマオイル(精油)を楽しむために欠かせない「アロマディフューザー」。いざ購入しようと思うと、たくさんの種類があってどれにしようか迷いますよね。
実は、アロマディフューザーは種類によって香りの拡散パワーやお手入れのしやすさなど、特徴が大きく異なるので、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
そこで今回は、あなたのお部屋や好みにピッタリなアロマディフューザーを見つけるために、選び方のポイントおすすめのアイテムを一挙ご紹介します。
始めに知っておきたい「アロマディフューザー」の主な種類
「アロマディフューザー」とは、天然のアロマオイル(正しくは「精油」と言います)の香りを効果的に広げるために使うもの。
さまざまな種類がありますが、大きく「加熱式」と「非加熱式」の2つのタイプに分けられます。
1. 加熱式(熱を使うもの)
アロマオイルをランプや火の熱で温めて香りを広げるタイプで、電気式の「アロマランプ」や「アロマライト」、キャンドル式の「アロマポッド」が代表的。
価格が比較的安く、ほのかな灯りやキャンドルの炎で癒し効果も得られるのが特徴です。その反面で、加熱によりアロマオイルの成分が変質しやすく、香りの印象が変わってしまうことがあるのが欠点です。
2. 非加熱式(熱を使わないもの)
非加熱式は電気を利用して広い空間に香りを拡散させるものや、電源を使わずに香りを楽しむものまでさまざま。
温度変化が少ないため、フレッシュな香りを楽しめるのが特徴です。
選ぶなら「非加熱式」がおすすめ!
実は、アロマオイルは熱に弱い性質があり、さらにやけどや火事などの危険性があることから、最近では火や熱を使わないアロマディフューザーが推奨されています。
そこで今回は、「非加熱式」のアロマディフューザーに絞って、さらにその中でも人気のある3つのタイプをご紹介していきます。
おすすめ1:ミストや灯りも楽しめる「超音波式ディフューザー」
まずひとつめは「超音波式」です。こちらはアロマディフューザーの中で最も一般的なタイプです。
特徴としては、超音波で発生させたミストで香りをお部屋に広げるというもの。製品の水タンクの容量にもよりますが、だいたい6〜8畳、大きいものだと15畳程度のお部屋に対応しています。
シンプルなものから高級感があるものまでデザイン豊富で、ミストや灯りで視覚的にもリラックスでき、インテリアとしても素敵です。
《メリット》
・ミストや灯りも楽しめて、癒しの効果も得られる
・少量のアロマオイルで利用できて経済的
・デザインのバリエーションが豊富
《デメリット》
・水を入れたり、オイルを追加する手間がかかる
・こまめなお手入れが必要(掃除を怠ると、雑菌やカビが繁殖してしまうことも)
《こんな人におすすめ》
忙しい人や面倒くさがりな人には向きませんが、香りや見た目も楽しめるので、癒しを求める人や、リラックスできる居心地のいいお部屋を作りたい人におすすめです。
動作音もそれほど目立たないので、勉強部屋や書斎、寝室にも適しています。
アロマ加湿器との違いは?
ちなみに、「アロマ加湿器」というアイテムもよく目にしますが、そのほとんどの製品があくまでも“加湿を目的”としたもの。
したがって、加湿機能よりもアロマを楽しむことを重視する人には、アロマ加湿器ではなく「アロマディフューザー」を選ぶことをおすすめします。
「超音波式」プロの愛用アイテムはこれ
【1】 ガラス×天然木でできたランタンタイプのアロマディフューザー
ナチュラルなデザインに一目惚れして購入したのがこちら。高級感のある透明ガラスと、温もりのある天然木が使われていて、インテリアとしても優秀です。
強いて言えば、使う際にガラスカバーとその中のプラスチックカバーの2つを外さないといけないので、使い勝手を重視する人には向きませんが、ライトの光もゆらゆらと揺らめき、視覚的にも癒されるものを求める人におすすめです。香りもしっかり広がりますよ。
定価:6,000円+tax
【2】 1,000円台から楽しめる「ニトリ」のプチプラディフューザー
「ニトリのディフューザーって使えるのかな?」と気になったのでお仕事用に買ったもの。コンパクトサイズなため、香りの拡散範囲は限られますが、ちゃんと香ります。
USB接続タイプなので、デスクでPC作業をしているときにアロマを楽しみたい人や、1,000円台で入手できるので、安くて小型なものを求める人におすすめです。
価格:1,690円+tax
Check!ニトリ 超音波アロマディフューザー
【参考】広いお部屋に置くなら「無印良品」が◎
無印の「超音波うるおいアロマディフューザー」は、たっぷりのミストで約12~15畳に対応しているので、リビングなど広めのお部屋用に最適です。タイマーも4段階から選べて地味にうれしい。
私も以前ひと回り小さいタイプを持っていましたが、やはり無印はシンプルなデザインでインテリアを邪魔せず、飽きずに長く使えるのが魅力です。
ややお値段が張るので、無印良品週間のタイミングで買うのがおすすめです♪
価格:6,890円
Check!超音波うるおいアロマディフューザー(無印良品)
おすすめ2:広いお部屋や水なしで使いたい人には「ネブライザー式」
続いて「ネブライザー式(空気圧縮式)」は、最近人気が高まっている水を使わないタイプのアロマディフューザーです。
仕組みとしては、空気の圧力を使って、アロマオイルを原液のまま拡散させるというもの。香りの成分を損なうことなく、天然アロマ本来のピュアな香りを楽しむことができます。
《メリット》
・水なしで使えて、お手入れが簡単
・香りが薄まることなく、天然アロマそのままの香りを楽しめる
・広い範囲に拡散させることができる
《デメリット》
・モーターの動作音が気になる
・オイルの消費量が多い
・本体価格が高め
《こんな人におすすめ》
ネブライザー式は他のタイプに比べると動作音が目立つので、寝室など静かな空間には向きませんが、香りの拡散性能は申し分なし。
とにかく手間のかからないパワフルなディフューザーを求める人におすすめです。
とくに、10畳を超える広いリビングや、店舗、オフィス、サロンなど広い空間にしっかりと香らせたい場合にはぴったりです。
ネブライザー式には2つのタイプがある
さらに、ネブライザー式には、次の2つの種類があります。
【1】 市販のボトルを直接セットして使用するタイプ
アロマオイルのボトルをそのまま本体に取り付けられるタイプは、アロマを毎回追加する必要がなく、操作も簡単。
強いて言うなら、見た目がおしゃれなものが少なく、さらに香りの種類をこまめに変えにくいのが難点ですが、スイッチひとつで香らせることができるので、より手軽さを求める人や、使用するアロマの種類が決まっているという人におすすめです。
【2】 ガラス瓶にアロマを注いで使用するタイプ
こちらは定期的にガラス瓶を洗浄するなどのお手入れが多少必要になりますが、香りの種類を変えやすいため、その日の気分に合わせて香りを変えたい人にぴったり。
見た目もおしゃれなので、デザイン性を重視する人にもおすすめです。さらにダイアルスイッチのため、香りの強さもより細かく調節することができます。
「ネブライザー式」プロの愛用アイテムはこれ
【1】 アロマ専門店・生活の木で人気の「アロモア」
こちらは、数年前にお仕事用に購入したもの。生活の木のアロマオイルをそのままセットでき、特に生活の木でお買い物する機会が多い人にはイチオシです。約6〜40畳の空間に対応しています。
このシルバー×ブラックのカラーはどうやら製造終了?してしまったようですが、そのかわりにシルバー×ホワイトが販売中。よりスタイリッシュになっています。
ちなみに一番人気は天然木を使用した「アロモア ウッド」だそう。私が購入したときはまだこのカラーは未発売で、選べるなら間違いなくコレにしてました。おしゃれ!
定価:9,000円+税(アロモアウッドは+1000円)
▼購入時のレビュー記事です。使い方や使ってみた感想などまとめています。もっと詳しく知りたい人は、こちらも参考にしてみてください。
【2】 上品な空間を演出してくれるクラシカルなディフューザー
同じく生活の木で購入したもので、ガラス×天然木というナチュラルな組み合わせがお気に入り。約20畳までのスペースに対応していて、子供ができる前はリビングで使っていました。
クラシカルなデザインで高級感があり、インテリア性が高いところも◎
さらに、「10分稼動→30分休止→10分稼動→30分休止→10分稼動して、停止」という仕組みなので、切り忘れ防止にも便利です。
定価:8,000円+税
【参考】もう少し安いものを求めるならこちらもおすすめ
こちらは4,000円台〜購入できます。可愛らしい丸みを帯びたフォルムで、どんなインテリアにも馴染みそう。スイートオレンジの精油がセットになっているので、買ったその日からアロマを楽しめます。
おすすめ3:狭いスペースや自分だけでアロマを楽しみたい人には「アロマストーン」
そして、最後3つめは「アロマストーン」です。
アロマストーンとは、アロマオイルの原液を直接染み込ませて香りを楽しむアイテムのこと。価格が安く(数百円〜)、とにかく簡単に使えることから、最近じわじわと人気上昇中です。
自然気化により香りが広がるため、香りの拡散範囲は限られるものの、火や電気を使わないので、小さなお子さんやペットがいる家庭にも安心です。
《メリット》
・アロマオイルを垂らすだけで使える
・電源不要で置き場所に困らない
・安価なものが多い
《デメリット》
・香りの拡散力が弱く、部屋全体を香らせたい場合には不向き
・アロマを染み込ませて使うため、香りを途中で変えにくい(複数のストーンを用意しておけば問題なし)
《こんな人におすすめ》
自然に香りが広がるものなので、部屋中に香りを漂わせたい人や、強い香りが好きという人には向きませんが、玄関やトイレなどの狭いスペースや、デスクや枕元などに置いて、自分のまわりだけで適度に香りを楽しみたいという人にはピッタリなアイテムです。
アロマストーンに垂らした香りはどれくらい持つの?
使用するアロマオイルの種類や使用量によっても異なりますが、香りの持続時間は数時間〜1日程度、長ければ数日持ちます。
(柑橘系やユーカリなどは揮発性が高いので持続時間は短め、一方でゼラニウムやラベンダー、イランイラン、ヒノキなどは香り持ちがよい傾向です。)
温かみを感じる「木製タイプ」も人気
また、石でできたアロマストーンの他に、天然木で作られた「アロマウッド」などと呼ばれるディフューザーもあります。素材が石か木かの違いだけで、機能面では大きな差はなし。
アロマストーンに比べるとデザインのバリエーションは少なめですが、木製ならではの温もりを感じられるところが魅力です。
「アロマストーン(自然気化式)」プロの愛用アイテムはこれ
【1】 無印良品で買える「素焼きストーン」
コロンとした素焼きの石が全部で10個入っていて、トイレや玄関、洗面所…と小分けにして使うことができます。無印という身近なお店で買えるのもうれしいポイント。
定価:650円
Check!無印良品 素焼きストーン10個入
【2】 おしゃれさんにも人気、MARKS&WEBの「アロマウッド」
木目の美しいオーク材で作られた木製タイプのディフューザー。ロゴ入りのシンプルなデザインで、インテリアに馴染むところがお気に入りです。
私は枕元に置いているのですが、穏やかな香りに包まれて、心身ともにリラックスできます。
アロマオイルが中に収納できる、便利なLサイズもありますよ。
定価:550円
Check!アロマウッド Sサイズ(MARKS&WEB)
【3】 自然香も楽しめる「くすのきアロマディッシュ」
こちらは、九州産のクスノキからひとつひとつ削り出して作られたもの。清々しい香りを持つクスノキは古くから“虫よけの木”としてもおなじみ。このアロマディッシュも鼻に近づけるとスーッとした清涼感のある心地よい香りがします。
4cm角の小ぶりなサイズ感で、私は最近PC作業や読書中にデスクに置いて使用していますが、ほかには靴箱やクローゼットなどに置いて、天然の消臭・防虫剤として使うのもよさそうです◎
Amazonや楽天でも購入できます。
価格:476円+税
▼こちらの記事でも人気アイテムをまとめています。アロマストーンの使い方のコツなどもご紹介していますので、使用感をより具体的にイメージしてもらえるかなと思います。
アロマストーンは手作りもできる!
ちなみに、アロマストーンは自作することもできます。
好みのデザインが見つからなかったり、DIYが好きな人は手作りもおすすめです。お子さんと一緒に作るのも楽しいですよ。
作り方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。100均で手に入る「石粉ねんど」を使用した簡単な作り方をご紹介しています。
まとめ:自分に合ったアロマディフューザーを選ぼう
ということで、今回はアロマディフューザーの選び方として、人気の3タイプをご紹介しましたが、気になるものはありましたか?
最後に、この記事のポイントをまとめます。
●超音波式
→こまめなお手入れが必要にはなりますが、ミストや灯りも楽しめるので、「癒しを求める人」「リラックスできるお部屋を作りたい人」におすすめです
●ネブライザー式
→香りの拡散力に優れる反面、アロマの消費量が多くなりがちですが、水なしで使えてお手入れも楽チンなので、「手間のかからないパワフルなディフューザーを求める人」「広い空間にしっかり香らせたい人」におすすめです
●アロマストーン(自然気化式)
→自然に香りが広がるものなので、拡散力は弱いですが、アロマを垂らすだけで簡単に使えて、経済的。「トイレ、枕元などの狭いスペース」や「自分の周りだけに香らせたい人」におすすめです。
《一目で特徴がわかる!アロマディフューザー比較表》
このように、それぞれメリット・デメリットがあります。まずは、「どんなシーンでアロマを楽しみたいのか?」その用途や目的をイメージして、あなたにぴったりなものを選んでみてくださいね。