アトピー肌のケアに役立つアロマオイル活用法

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まだまだ寒さが続く毎日。肌が乾燥して、敏感になっている方も多いのではないでしょうか。

特にアトピーの方にとってはこの時期の肌対策はとても重要なこと。そんなときに役に立つのがアロマテラピーです。

そこで今回は、アトピー経験者である筆者が、アトピー肌のケアに役立つアロマオイル活用法をご紹介していきます。

目次

アトピーの原因・特徴は?

「アトピー」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、そもそもアトピーとはどのようなものなのでしょうか?

ここではアトピーの原因や特徴などを簡単にお伝えしたいと思います。

アトピーの原因は主に2つ

◎体質的要因(遺伝的要因)
→家族にアトピーの人がいる、皮膚のバリア機能が元々低いなど

◎環境的要因
→環境中にあるアレルギーを起こしやすい物質(ダニ、カビ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など)によるもの
衣類で皮膚が擦れてしまうこと、化粧品、石鹸、汗、紫外線などの刺激によるもの

また、精神的要因(ストレスや過労、睡眠不足)でもアレルギー反応を起こしやすくすると言われています。

アトピーの主な特徴・症状

アトピーの一番の特徴といえば、なんといっても「痒み」です。強い痒みを伴い、経験した人でないとわからないほどの辛さです。

痒みというのはなかなか我慢することが難しく、その結果、以下のようなことを招くこととなります。

痒み発生
 ↓
掻く
 ↓
バリア機能低下
 ↓
ちょっとの刺激でも敏感になってしまう
 ↓
悪化する(湿疹や蕁麻疹として現れる)
 ↓
痒み発生

このようなアトピー肌の辛い症状を和らげるケアのひとつとして、アロマオイルの活用があります。

アトピー肌のケアを手助けしてくれる精油

アトピー肌をケアする際、できるだけお肌に負担がなく、優しく使えるものを選びたいところ。ここではアトピー肌のケアに役立つアロマオイル(精油)を3つご紹介します。

カモミール・ローマン

カモミールには、基本的に鎮静する、緩和する効果が期待できます。いくつか種類があり、その中でもアトピー肌に優しく使用できるものがカモミール・ローマンと言われています。

赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の方に使用することができるのが特徴。主に湿疹、痒み、乾燥を伴う肌の症状を和らげるのに効果的です。

また、心理的作用として、神経系をリラックスさせる効果もあるので、痒みがひどくて眠れない時、お子様がなかなか寝付けない時にもおすすめの精油です。

ラベンダー

精油の中でも代表的なラベンダー。リラックス効果をもたらしてくれるというのが特徴的ですが、肌に対しては鎮静、皮膚の再生を助ける効果が期待できます。

また、ストレスの軽減を手助けする効果も高いので、ストレスからくるアトピー症状に悩まされている方にも役立つ精油のひとつと言えます。

昔、兵士が火傷を負った際にはラベンダーオイルを手当てに使用していたという歴史を持つラベンダーは、アトピー肌の方にとって強い味方となってくれるでしょう。

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ティートリー

ティートリーと聞くと殺菌効果が強いイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?抗ウイルス作用、殺菌作用に優れている精油ですが、実は皮膚への刺激が少なく、炎症を抑える効果も発揮してくれます。

キャリアオイルに混ぜての使用がおすすめですが、肌が敏感になっている時はクリームで使用するのがおすすめです。

ただし、ティートリーの精油は生育地域などで成分に差が出てしまい、逆に皮膚の炎症を強めてしまうことが稀にありますので、治りかけや初期症状といった場合に使用するのがいいでしょう。

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アロマオイル(精油)の活用法・レシピ

アトピー肌のケアに、精油をどのように活用したらよいのかわからない。そんな方に向けて、毎日のケアに簡単に取り入れることができるアロマレシピをいくつかご紹介していきます。

気分も癒されるアロマバスソルト

私のアトピーの症状は主に痒みと蕁麻疹です。
せっかくお風呂に入りたくても、お湯の熱さですぐに身体(特に太もも)が痒くなって赤く蕁麻疹が出てしまい、ゆっくり入浴することができませんでした。
そこで活躍しているのが、手作りのオリジナルバスソルト。今ではゆっくり湯船に浸かることができます。

〈材料〉
・エプソムソルト 200g
・精油(ラベンダー 7滴、カモミール・ローマン 3滴、ベルガモット 滴)
・バスソルトを入れる容器

〈作り方〉
(1)容器にエプソムソルト200gを入れ、その中に精油を加える。
(2)蓋を閉めて、よく振って混ざったら完成。

〈使い方〉
バスソルト大さじ2杯分を浴槽に入れて、よくかき混ぜてから入浴します。

※手作りのバスソルトは使用期限1ヶ月程と言われていますが、私は2週間以内には使い切るようにしています。
また、ベルガモットには光毒性があるため、使用後5〜6時間は紫外線が当たらないように注意が必要です。

肌をしっかり守る保湿オイル

お風呂上がりにしっかり保湿をしていないと、夜中に痒みが起きてしまうことが多々ありました。
そうなってしまうと疲れも取れず、体の調子も悪くなってしまいます。
調子のいい時はお店で買った市販のオイルやクリームも使用しますが、冬になり乾燥が気になってきた時は、自分の症状を見極めながら自分専用のオイルを作り使用しています。

〈材料〉
・ホホバオイル 25ml
・精油(ラベンダーティートリー 3滴、カモミール・ローマン 1滴、フランキンセンス 1滴) ※1%濃度
・遮光瓶

〈作り方〉
(1)ビーカーにオイルを計って入れ、精油を少しずつ入れて香りを確かめる。
(2)ガラス棒でしっかり混ぜ合わせる。
(3)遮光瓶に移す。
(4)作成日を記入したラベルを貼ったら完成。

〈使い方〉
お風呂上がりや、乾燥が気になった時、肌に適量塗ります。ボディ用として作っているので、顔は避けて使用します。

※オイルは空気に触れることで酸化が進んでしまうので、1週間以内に使い切るようにしましょう。

注意点

アトピーに有効なアロマオイル(精油)といっても、必ずしも全ての方に合うというわけではありません。
アトピーは人それぞれ症状が違いますし、症状が出る部位も異なります。
症状がひどい時には、病院で処方された薬が必要なときもあります。心配な方はかかりつけのお医者さんに相談してから使用するようにしましょう。

また、3歳未満の子供は、大人よりも肌の機能が弱いため、精油の使用は避けるようにしましょう。
3歳以上の子供に精油を使用する場合は、通常の量よりも少なめ(大人の使用量の10分の1程度からはじめ、多くても2分の1程度までを限度)にし、様子を見ながら使用することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?

アトピーの症状は本当に辛いものです。これは経験者にしかわかりません。

アロマテラピーにはさまざまな活用法があり、心と肌の両方のケアに一役買ってくれます。これをきっかけに、自分に合ったオリジナルのケア用品を作って、香りを楽しみながらお肌を心地よくケアしてみてはいかがでしょうか。

少しでも多くの方に、自然の植物の力を実感していただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

オーストラリア政府認定Certificate IV in Aromatherapy/AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/環境カオリスタ 北海道札幌市出身。8年前、アロマテラピーの精神的、身体的効果を自ら体験し、リラクゼーションだけではなく医学で使われるアロマに興味を持ち、オーストラリアに留学。帰国後、アロマコスメのお店で働きながら、アロマを身近に感じてもらえるよう発信している。

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