こんにちは、介護アロマセラピストの坂内美由紀です。
ご家族の介護や、介護施設での仕事を通じて、アロマテラピーと出逢っていく中で介護アロマセラピストを目指す方が増えています。
今回は、新しい職業でもある介護アロマセラピストになるには何から始めていけばよいのかをお伝えします。
介護アロマセラピストとは?
まずはじめに、介護アロマセラピストとはどんなお仕事ができるのでしょうか?
- 介護施設でのレクリエーションの時間でアロマのクラフト作り(アロマ石けん作りなど)を教えることができる
- 手や、足、お顔など全身のアロマトリートメントを行うことができる
- 地域や介護施設などで介護アロマを教えることができる
このようなことがお仕事として行えるようになります。
介護アロマセラピストに必要なスキル
それでは、介護アロマセラピストになるにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。
介護アロマセラピストになるには、介護とアロマテラピー両方の知識と技術が必要です。
また、介護アロマという分野の学びも必要になってきます。
《介護》
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上の資格があると望ましいです。
実際に介護施設での経験もあったほうが様々な場面で対応することができます。
また、認知症の勉強など介護にまつわる学びが必要です。
《アロマテラピー》
アロマインストラクター、アロマセラピストの資格。
アロマを使ったクラフト(手ごね石鹸など)や全身をアロマトリートメントできるスキルが必要です。
《介護アロマ》
介護分野に特化したアロマテラピーの知識や技術が必要です。介護アロマを学ぶことができるスクールも増えてきているので、自分に合ったスクールを選んで学びましょう。
介護アロマセラピストになるために必要な費用は?
気になるのが、介護アロマセラピストになるには、どのくらいの費用が必要かということではないでしょうか。
《介護》
介護職員初任者研修の受講料は3万円台のものから10万円台のものまで料金は様々です。スクールによって特徴があるので自分にあったスクール選びをしましょう。
全国の介護職員初任者研修講座の料金を一覧で比較・無料資料請求ができるサイトです。
《アロマテラピー》
日本アロマ環境協会(AEAJ)アロマテラピーインストラクター、アロマセラピストの場合、以下の受講料に加え、試験料(各5,140円)や認定料(各10,260円)が必要です。
AEAJアロマテラピーインストラクター:約15万円〜
※必須履修科目のみの場合は約9万円〜
AEAJアロマセラピスト:約40万円〜
都道府県や路線・駅名からお近くの認定スクールを検索できます。
《介護アロマ》
JAA介護アロマコーディネーターのほか、介護に特化したクラスを開講しているアロマテラピースクールがあります。
受講料は、約4万円〜。
介護アロマをお仕事にしていくには?
介護アロマセラピストを目指す方が急増しているにも関わらず、求人が少ないのが現状です。それでは、どうやってお仕事を探していくのでしょうか。
ぞれは、ズバリ自分で探していくことです。
ご家族の介護で携わった介護職の方に聞いてみたり、勤務する介護施設でアロマケアをやらせていただいたりなど、周りの方に声をかけてみたり、また、近くの介護施設へ問いあわせてみるのも一つの手段です。
求人が少ないと言っても少しずつ増えてきています。介護施設のオリジナリティを出したいと考えている管理者も増えていて、高齢者の方も娘さんやお嫁さんの影響でアロマという言葉も浸透していることもあります。
近い将来、アロマテラピーがもっと身近になり、アロマケアを受けたい、受けさせてあげたいご家族や介護施設が増えていくことでしょう。
おわりに
介護アロマセラピストになるには、今回お伝えしたようにしっかりとした知識と技術が必要です。
介護を必要とする多くの高齢者の方々は、加齢に伴い様々な体の機能が低下していたり、いろんな症状を併発していることが少なくありません。
高齢者の方が抱えるさまざまな悩みにこたえていくためにも、知識や技術の習得はもちろん、やはり経験が何より大切です。たくさん経験を増やし、信頼される介護アロマセラピストを目指していきましょう。