アロマテラピー。この言葉を聞くと、どのようなことを連想するでしょうか?
「リラクゼーションマッサージ」、「ディフューザーで香りを楽しむ」といった印象が強いのではないかと思います。
最近ではアロマの香りを使用したコスメや洗剤などが普及し始め、アロマというものが私たちの生活により身近な存在となっています。
では、世界に目を向けたとき、他の国ではどのような形でアロマを利用しているのでしょうか?
今回は、私がアロマテラピー留学に行っていたオーストラリアに焦点を当てて、現地のアロマ事情をご紹介したいと思います。
オーストラリアではどこでアロマが手に入るの?
オーストラリアでは日本と同じようにアロマテラピーが人気です。
日本ではアロマ専門店をはじめ、雑貨屋やコスメショップなどさまざまなお店でアロマグッズを手に入れることができますが、オーストラリアではアロマ専門店はもちろんのこと、オーガニック専門店やドラッグストアでも手に入れることができます。
ドラッグストアで扱っているアロマオイル(精油)は、アロマ専門店と同じくらい種類も豊富で価格もリーズナブルです。
例えば、私がドラッグストアで購入したマンダリンのアロマオイルは12ml入っていて約1,360円(1ドル85円で計算)でした。
もちろんブランドによって価格は変わってきますが、日本では5mlで約1,500円くらいはしますので、日本よりも安く手に入るんですね!
ユーカリやティーツリーはビックサイズがそろう
そして、オーストラリアといえば、なんといってもユーカリ!
ユーカリの葉がたくさん手に入るということもあって、販売されているユーカリオイルも通常の小瓶よりはるかに大きな容器に入っていることも珍しくありません。
また、ユーカリの他にもティーツリーオイルも人気が高く、この2種類に関してはスーパーマーケットでも手に入れることができます。
値段も、50mlの大容量サイズでわずか1,500円程度で購入できるのでかなりお手頃です。
近所の日用品のお店に買い物に行っても、アロマキャンドルや、リードディフューザーを見かけることがあったので、オーストラリアでは日本に比べてアロマがより身近な存在なのかもしれません。
オーストラリアではアロマはどのように使われる?
癒しだけでなく、体の不調のメンテナンスに
日本でアロマテラピーというと、主に香りを楽しむもの、またマッサージに取り入れてリラクゼーションとしての目的で利用されることが多いです。
その一方、オーストラリアではリラクゼーション目的に加えて、自分の健康維持や疲労回復、掃除目的でアロマオイル(精油)を用いる人が多いのが特徴です。
例えば、私がオーストラリアに住んでいた頃、風邪をひいた友人が、薬ではなくキャリアオイルにユーカリとティーツリーを混ぜたオイルを胸に塗ったり、鼻の下に塗ったりしてアロマを利用しているのを目にしました。
また、薬を一切使わず、ハーブティーなどを飲むことにより、症状の改善をしていたのです。
友人曰く、薬を使ってしまうと自己免疫力が落ちてしまうので、風邪をひきやすくなってしまうんだとか。
オーストラリアは自然療法が進んでいる国といわれていますので、オーストラリアらしいアロマの取り入れ方ですね。
ちなみに、私は肌のケアのために自分で作ったゲルやパックを使っていました。特に、薬を塗っても治らなかった手荒れが、手作りのゲルで改善したのにはとても驚きました。
掃除などハウスケアにも活用
さらに、ユーカリやティーツリーは殺菌効果が高いので、日常生活の掃除の場でも大活躍します。
例えば、オーストラリアの家庭では、濡れた雑巾にアロマを数滴垂らして床拭きに使ったり、洗濯にも活用しているそうです。こうして使うことでダニ対策にもなるんですね。
オーストラリアの夏はかなり暑く、臭いがこもってしまったり、虫がわきやすくなってしまいます。
私は料理をしたあとに、ティーツリーをミックスした手作りスプレーをゴミ箱やキッチンの水回りに吹きかけて、消臭や防虫対策にアロマを活用していました。
おわりに
いかがでしたか?日本とオーストラリアのアロマの取り入れ方は似ている点もありますが、自然療法が盛んなオーストラリアでは、アロマオイルが生活に欠かせないひとつのアイテムに。
リラクゼーションをはじめ、ちょっとした体の不調のケアや掃除など、さまざまなシーンで活用されているのが印象的です。
掃除グッズとしてなど、簡単にアロマを使ったアイテムが作れるので、日常生活にぜひ自分だけのアロマを取り入れてみましょう!