日本と海外の違いは?ヨーロッパ各国のアロマ事情

こんにちは!薬剤師兼アロマセラピストのReikoです。

最近いろいろなところでアロマセラピーという言葉を聞くようになりましたが、日本のアロマセラピーは何処の国の影響をうけているか皆さんは知っていますか?

ヨーロッパでは国によってアロマの使い方も売っている場所もさまざまです。

今回は約1ヶ月間、私がヨーロッパの6か国を巡り、各国で出会ったアロマセラピー文化や、香りの歴史にまつわる名所をご紹介したいと思います。

国によってちがう?アロマセラピーの形

イギリス篇

日本でよく目にするアロマトリートメントサロン。マッサージと香りで全身の疲れを癒やしてくれるアロマトリートメントは元々イギリスからやってきたもの。

美容やリラクゼーションを主な目的としてイギリスのアロマテラピーは発展した為、イギリスでは内服によるメディカルな利用のされ方はあまりしません。

ただし、現在ではイギリスでは医療の分野でもトリートメントが使用されるようになっているそうです。(基本的にはアロマトリートメントは保険適応外ですが、一部のトリートメントは医療行為のひとつとして保険が適応になる事もあるそう。)

日本で有名なイギリスのアロマブランド「ニールズヤードレメディーズ」をご存知の方も多いのではないでしょうか?コベントガーデンに位置する本店では、ショップの横にトリートメントサロンが併設されており、私も実際に施術を受けて来ました。

施術室に入ると日本のアロマサロンのように整った環境ではありません。ベッドにしかれているのはタオルではなく使い捨ての紙シート。施術前の足拭きは濡れティッシュで拭かれるだけのもの。カウンセリングを受け、自分の体調に合った精油をブレンドしてから施術が開始されます。

ニールズヤードのようなサロンでの施術は保険は効かず自費ですが、私以外のお客さんには妊婦さんの方もいらっしゃいました。

女性の方が多いものの、若い方からお年寄りまで様々な年齢の方々が、補完医療の一環として気軽に利用されています。

感覚的には日本の整骨院などで施術を受けているような雰囲気。それだけ一般の方にとって身近な場所に感じられました。

フランス篇

フランスはメディカルアロマの本場です。フランスではイギリスのようにリラクゼーションを目的とした全身アロマトリートメントとしての使い方はあまりされません。(※ただし部分的に塗布、マッサージするなどは有ります。)

アロマをより医薬品代わりのように使用し、内服を行う場合もあります。 (個人の自己責任のもとで内服を行なっています。)

飲めるアロマに要注意!知っておきたいアロマオイル(精油)の飲用リスク

2017.11.16

フランスにはMelvitaなどのオーガニックコスメブランドは多く存在するのですが、ニールズヤードのようなアロマ専門店があまりありません。
フランスで精油を購入する場合、ドラッグストアやオーガニックスーパーで購入が可能です。Pranarom社などの精油もそういった場所で販売されています。

アロマを内服する際に使用する乳糖でできた錠剤もドラッグストアの精油売り場の横に陳列されています。この錠剤の上に精油を垂らして内服するために販売されています。

また、フランスでは手作りコスメの材料として多くの方にアロマが使用されています。AROMA ZONEという日本の「生活の木」のようなアロマブランドがあり、精油をはじめ、基剤、容器など数多く置かれています。店内は若い女性から年配の方まで幅広い層の方で溢れかえり、レジも長蛇の列でとても人気の高い店である事がわかりました。

フランスでは、代替療法としてはアロマセラピーよりもハーブやホメオパシーの方が一般的に用いられています。

医師や自然療法士が処方箋を書いて、それを元にアロマの内服カプセルを薬剤師が調剤し、患者さんに渡すということも行われています。

ただし、アロマセラピーは急性期症状に用いられることが多く、体質改善や慢性疾患に関してはハーブが昔から多くの方に利用されています。

実際に私もハーバル薬局でハーブチンキ剤を購入しました。自分の症状を伝えると、症状から推測される体質を元にして、一人一人に合ったものをハーバルセラピストの方が選んでくれます。

ベルギー編

ベルギーのアロマの傾向はフランスとよく似ていて、メディカルアロマとしての精油の利用が主になっています。Pranarom社はベルギーのブランドで、一般的な薬局やハーバル薬局でも販売されていました。

ハーバル薬局でハーバルセラピストに直接いくつか質問をしてみました。

Q. ハーブ、アロマは保険適応になるのか?
A. ハーブもアロマもベルギーでは保険適応にはならない。(しかし、日本に帰って調べてみるとベルギーではアロマセラピーは限られた精油の使用に関しては保険適応になるとの記事もありましたが、アロマセラピーの保険適応が一般的ではないことがうかがえました。)
 
Q. ベルギーでハーバルセラピストになるためにはどうするのか?
A. 2年間学校で勉強して資格を取る。その学校でアロマセラピーについても学び、ハーバル薬局で販売説明ができるようになる。

ベルギーではフランスよりも合法的に扱える植物の種類が多く、販売できるハーブも幅広いそうです。フランスでは販売が禁止になっている精油でも、ベルギーでは購入可能になることもあるとのことでした。 

ドイツ編

ドイツの特長としてあげられるのが、ハイルプラクティカーと呼ばれる自然療法師の存在です。

自然療法師はドイツ発祥の治療法であるホメオパシーを始め、ハーブ、アロマ、ジェモセラピー、イドロセラピーなど様々な植物療法を組み合わせて治療を行うスペシャリストです。

ドイツの自然療法師は国家資格となっており、血液検査が行なえるなど、医師と同等の職種として位置づけられています。

ドイツ以外ではイギリス、スイスなども自然療法士の地位は高いのですが、フランスでの自然療法師の地位はそこまで高いものではありません。(フランスでは医師法、薬事法などがきびしく規制が多いため)

ハイルプラクティカーの地位が高いぶん、ドイツでは自然療法がより一般的になっているようです。

そんなドイツでいくつか一般的な薬局やドラッグストアをのぞいてみたのですが、アロマ製品は置かれていませんでした。

プリマヴェーラやマリエン薬局などは日本でも馴染みのあるドイツのアロマブランドではないでしょうか。ドイツではフランクフルトにプリマヴェーラ、バイエルンにマリエン薬局があります。自然療法の考えを基本としたオーガニック製品を販売しています。

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WRITERこの記事をかいた人

Reiko

薬剤師/AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/AEAJ認定アロマセラピスト/IFA認定アロマセラピスト/サードメディスン認定アドバイザー 大学病院勤務中に参加した米国薬剤師セミナーにてアロマセラピーと出会う。現在は、薬局で患者さん向けにアロマの使い方を提案、クラフト講座などを開催。薬剤師として働きながら、自宅アロマサロンRINN's therapyを運営。