こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
最近ではアロマオイル(精油)をいろいろなお店で目にするようになりましたね。
先日近所のドラッグストアがリニューアルしたのですが、今までなかったアロマオイル(精油)コーナーが新たに設けられていてびっくり!アロマが本当に身近になってきたなと感じています。
ところで、日本ではアロマというと「癒し」や「香りを楽しむ」というリラクゼーションや趣味的な側面がまだまだ強いですが、アロマテラピー発祥の地であるフランスをはじめヨーロッパの一部の国では精油(*)が医療や治療に活用されているのはご存知でしたか?
*医療に使用できる高品質な精油。通称、医療用グレード精油、メディカルグレード精油など。
私自身もNARD JAPANでフランス式のメディカルアロマテラピーを学び、本場フランスでは医療用グレードの精油が処方薬としても使用されていると聞いていましたが、「本当にそうなのかな・・?」と密かに気になっていました。
ちょっとでも引っかかることは、自分の目で確認しないと納得できないタイプなんですよね(笑)
百聞は一見に如かず。メディカルアロマテラピーの本場フランスへ!
そしてこのWebマガジン AROMA LIFESTYLEをスタートすること、約半年ほど前の2015年6月。
あるお仕事でポルトガルに行く機会があり、ちょうど帰りがパリ経由に。これはラッキー。
パリで1泊し、わずかな時間を利用して、フランスの薬局巡りをすることにしました。
そして今回は日本でも医療用グレードとして知名度の高い「プラナロム」に焦点を当て、この精油をパリの薬局で本当にゲットできるのか自分の足でリサーチへ!
まずは薬局「PHARMACIE」を目指す!
パリで薬局を探すのには苦労しません。
どちらの薬局にも「PHARMACIE(ファーマシー)」という文字と緑の十字マークのネオンが掲げられているので、これがとてもわかりやすい目印になります。
街を歩いてみると、都内のコンビニのような感じで至る所にこのファーマシーがありました。

photo by flightlog
まず1件目は宿泊ホテルの近くの小さめの薬局へ。
見るからに精油を置いてなさそうな感じでしたが、念のために店員さんに聞いてみることに。
フランスでは英語が通じないことも多いので、頑張ってこの日のために覚えた片言のフランス語で「プラナロムの精油はありますか?」と伺ってみたところ、やはり残念ながらこちらでは精油を扱っていないと。
続いて2件目、3件目と回ったのですが、やはりプラナロムはない・・。

石畳の多いパリをヒールで歩いて早くも疲労困憊な私を癒してくれた子どもたち。スターウォーズのダンスの練習?をする愛らしい姿にしばし見とれる。
そして、ようやく4件目にしてやや大きめの薬局が。
薬剤師さんと思われる白衣を着たお姉さんに尋ねたところ「プラナロム置いてますよ」と。そして、カウンターの奥から精油がたくさん入ったボックスを出してくれました。やったー!
そして驚きだったのが、このお姉さんが「どんな症状で悩んでいるの?手助けしましょうか?(英語)」と声をかけてくださったこと。
フランスでは薬剤師さんが市販薬と同じように精油も選んでくれるということに感動。
ただ今回はあらかじめ欲しい精油をリストアップしてきていたので、自分で選ぶことに。(今思えば、ちょっともったいないことしたかも・・)
ちなみにプラナロムのパッケージには、精油名がフランス語、スペイン語、ドイツ語でしか書かれていないので、このとき初めて学名が役に立ちました。頑張って覚えておいてよかった。

やっとプラナロムをゲット!ジャン=ポール・エヴァンのチョコはこの日のご褒美・・笑
精油の価格は日本に比べてとってもリーズナブル
さらに驚いたのが精油の価格です。
もちろん日本よりも安いだろうとは思っていましたが、予想外のお値段。
だいたいの精油が10ユーロ出せばお釣りがくるんです。10mlサイズでですよ。
例えば、プラナロムのラベンダー・アングスティフォリアがフランスでは約8ユーロ(約960円 *1ユーロ120円換算)。ちなみに日本では3,400円なので、約1/3のお値段。
柑橘系やユーカリ、レモングラスなどおなじみのハーブ系の精油に至っては5ユーロ(600円)もしません。
これにはびっくり。ここぞとばかりにお目当の精油を購入しました。
*注:日本で売られているプラナロム(正規品)には成分分析表がつきますが、フランスのプラナロム精油には成分分析表は添付されていません。
フランスの薬局で最もポピュラーな精油ブランドは・・
プラナロムはフランスの薬局でもよく置いてあるブランドのひとつだそうですが、10件近くの薬局をまわって一番よく目にしたのは「Puressentiel(ピュアエッセンシャル)」というブランドです。
2005年にフランスで設立され、世界60か国以上に展開している成長中のアロマテラピーブランドだそうです。
ブランドの特徴としては、精油以外に空気清浄のエアスプレーや鼻炎用スプレー、引き締め用マッサージオイルなど種類が豊富で、セルフケアはもちろん、美容や芳香などアロマを日常に取り入れやすいラインナップが充実していました。
シャルルドゴール空港の小さな薬局にも置いてありましたよ。
*2017年2月現在、まだ日本で扱っているお店はないようですが、個人輸入できるオンラインショップもありましたので、気になる方は「Puressentiel ピュアエッセンシャル」で検索してみてくださいね。
パリには昔ながらのハーブ薬局も
また、薬局のほかに目に留まったのが「Herboristerie du Palais Royal(エルボリステリ・ドゥ・パレ・ロワイヤル)」というハーブ薬局。
たまたま歩いていて見つけたお店だったのですが、日本に帰って調べてみると「パリでハーブといえばここ」といわれるほど、地元パリジャンにも人気のお店だったようです。
店内にはさまざまなハーブがずらりと。ハーブ好きにはたまらない空間でしたよ。
ハーブのほか、精油も扱っていました。
カウンセリングをしながら自分に合うハーブを選んでくれるそうなので、次回はゆっくり訪れたいです。
「フランスでは精油を薬局で買うのが一般的」は本当だった
今回パリに訪れて、プラナロムだけでなくメディカルグレードの精油を薬局で購入できるというのは本当でした。
特に印象に残ったのは、やはりフランスでは精油が趣味としての雑貨ではなく、家庭用医薬品(民間薬)のような存在として扱われていること。
そのため、薬剤師さんが精油選びのアドバイスをしてくれることがあったり、日本では精油コーナーに必ず置いてある香りのテスター瓶がないということも興味深かったです。香りで選ぶというより効能重視なのでしょうね。
フランスのアロマテラピー事情について、今回はほんの少しの紹介にはなりますが、何かのお役に立てればうれしいです。

精油はカウンターの奥に置かれていることもあるので、まず薬剤師さんに聞いてみるのが安心です。また、今回プラナロムを置いていなかった薬局でも、今日注文したら明日には届くというお店もありましたので、フランスでプラナロムの精油を買いたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
参考:プラナロム精油の取り扱いがあった薬局
プラナロム精油が置いてあった薬局のほか、パリで人気のハーブ薬局の地図はこちらです。