こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
アロマを楽しむ私たちにとって、なくてはならないアロマオイル(精油)やハーブウォーターたち。
それらを自分で蒸留してみたい!と思う方も少なくないのではないでしょうか?
私もそのうちの一人だったのですが、先日ようやく念願のハーブ蒸留を体験してきました!
ハーブ蒸留って?
アロマを始めて間もない人にとっては、そもそも「蒸留」という言葉になじみがないかもしれません。
そこで、本題に入る前に、まずはアロマオイル(精油)が作られる過程を簡単に説明します。
アロマオイルとは、植物の香りの成分だけを集めたもの。
その香りの成分を取り出すには、いくつか方法がありますが、最もポピュラーなのが「水蒸気蒸留法」。文字通り、植物の葉や花などを水蒸気で蒸して香りの成分を抽出する方法です。
◆水蒸気蒸留法のプロセス
蒸留釜に入れた原料植物に水蒸気をあてて蒸します。
香りの成分を含んだ水蒸気(気体)は、冷却部分で冷やされ再び液体に戻ります。
水面に浮かんだのが精油、残った液体がハーブウォーター(芳香蒸留水)となります。
ハーブウォーターには精油が若干溶け込んでいて、化粧水や飲用に使われます。(参考:精油より優しい! フローラルウォーター(ハーブウォーター)とは?)
アロマオイルの製造には大量の植物が必要なので、専用の蒸留装置が使われていますが、水蒸気蒸留法のプロセスはとてもシンプルです。ハーブウォーターをメインに作るのであれば、家庭にある鍋でも蒸留できますし、ミニ蒸留器を使えば、より本格的なハーブ蒸留を楽しむことができます。
今回は2つの蒸留器でハーブ蒸留に挑戦!
ミニ蒸留器にはいくつかの種類がありますが、今回は発売されて間もない「ピュアスティーラー ミニ」と「リカロマ」という2つの蒸留器を使ってハーブ蒸留を行いました。
ピュアスティーラー ミニでレモングラスを蒸留
まず最初はピュアスティーラー ミニです。
蒸留フラスコ(本体)から冷却器まで、コンパクトながらも本格的。オイルセパレーターが付いているので、精油とハーブウォーターを分離しやすいのが特徴です。
ガラス製で中の様子が見れるのもうれしいポイント。ハーブが蒸される様子から蒸気が冷やされて液体となって出てくる過程までじっくりと観察できます。
こちらでレモングラス(フレッシュ)の蒸留を行いました。
10分ほど経過。ぷくぷくと泡が。沸騰とともに、レモングラスのさわやかな香りがふわ〜と広がってきて、なんとも贅沢な気持ちに。
13分を過ぎると蒸気でうっすら白く曇ってきました。
加熱から19分。出てきました!ポタポタと蒸留水が落ちてくる感動の光景です。アロマオイル(精油)も水面に浮いてきています。
約1時間ほど蒸留して、100gのフレッシュレモングラスから、ハーブウォーター約170ml、精油0.2mlほどとれました。
透き通ったクリアな色に惚れ惚れ。精油は真ん中の細い管の表面に浮いています。
リカロマでジャーマンカモミールを蒸留
続いて使用した蒸留器はリカロマです。
一見、蒸留器とは思えないスタイリッシュな見た目。アロマウォーター専用蒸留器ということもあり、先ほどのピュアスティーラー ミニと比べて簡易的な構造になっていて、本体の上に冷却部分があります。
こちらでジャーマンカモミール(ドライ)を蒸留しました。
開始5分ほどで沸騰。10分後には蒸留水が出てきました。IHヒーターで加熱力が高く、ピュアスティーラー ミニよりも出てくるのが早いです。
こちらも約1時間弱の蒸留で、50gのジャーマンカモミール(ドライ)からハーブウォーターが約180mlとれました。先ほどのレモングラスと違って、蒸留直後は少し白濁していますが、時間とともに透明に。
精油はほとんど採れませんでしたが、ジャーマンカモミール精油の特徴成分であるカマズレンの綺麗なブルーが冷却部分の底についています。すごい!
チューブまでうっすらブルーに・・。
ワクワクが止まらないハーブ蒸留
ずっとやってみたいと思っていたハーブ蒸留。
水とハーブを入れて、熱源をオン。ときどき冷却用の氷を足すくらいで、あとはひたすら見守るだけなのですが、ハーブが蒸されてだんだんと色が変化していく様子、水蒸気がフラスコ内にこもっていく様子、ポタリと蒸留水が落ちてくる様子…。はじめて目にする光景にワクワクが止まらず、終始蒸留器に釘付けでした。
そして、蒸留したてのハーブウォーターとほんのわずかの精油を手にした瞬間はなんとも幸せな気持ちに。
アロマやハーブが好きな人にとってはたまらないハーブ蒸留。興味がある方はぜひ一度体験してみてくださいね!
今回ハーブ蒸留体験をしたのはこちら
アロマニーズ
西東京市にあるナード・アロマテラピー協会の認定校さんです。3種類の蒸留器を使ったハーブ蒸留会が定期的に開催されています。