こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
天然のアロマオイル(精油)はいい香りを楽しめるだけでなく、お掃除にも活躍してくれます。
そこで今回は掃除におすすめのアロマをはじめ、混ぜるだけで作れるナチュラル洗剤など、すぐにでも取り入れられる簡単な使い方をご紹介します。
お掃除にもアロマが使えるって知っていましたか?
植物から得られるアロマオイルの中には抗菌や防カビ、消臭パワーに優れているものがたくさん。日々のお掃除にも活躍してくれるんです。
なかでも私が掃除に欠かせないアロマが次の4つ。ナチュラルな香りに包まれて、家中がすっきりしますよ。
爽やかな香りで空気清浄できる「レモン」
レモンの精油は抗菌や殺菌作用があり、雑菌やニオイが気になるときに役立ちます。レモンをギュッと絞ったときのような爽やかな香りで、清々しいクリーンな空間に早変わり。
消臭作用にも優れているので、お部屋や玄関にこもったニオイが気になるときにはアロマディフューザーやアロマスプレーなどで利用するのがおすすめです。
※レモン精油は光毒性をもつ成分を含むため、日中に使う場合は肌につかないように注意してください。
油汚れの強い味方「オレンジ・スイート」
オレンジ・スイートの精油は空気をキレイにする働きがあるほか、油汚れに強いので、とくにキッチン周りの掃除にぴったりです。
食べ物でも馴染みのある香りなので、食品を扱うキッチンでも使いやすいのが◎
除菌やカビ対策の救世主「ティーツリー」
オーストラリア原産の植物であるティーツリーから採れる精油は、数ある精油の中でも雑菌やカビを抑制する働きに優れていて、水回りの掃除に重宝します。
実際に研究でも黒カビに対する高い制菌作用が確認されている(※1)ので、カビに悩む方にとくにおすすめの1本です。
ティートリー、ティートゥリーとも呼ばれます。
※1 (公社) 日本アロマ環境協会・アロマサイエンス研究所「精油の制菌作用」
強い殺菌力を持ち、防虫にも役立つ「青森ヒバ」
青森県に生育する日本固有の樹木から採れる精油。
雑菌やカビを抑制するパワーに非常に優れ、防虫作用も期待できるのがポイント。青森ヒバで建てられた家には蚊やシロアリが近寄って来ないとも言われているそうです。
ティーツリー同様に、私は水回りの掃除に欠かせません。清々しい木の香りに包まれて、気分もリラックスできますよ。
消臭作用もあるので、重曹などに混ぜて天然の消臭剤として使うのもおすすめです。
※青森ヒバは香りが強いので、使用量は少なめにするのがポイント。
さっそくアロマお掃除を始めましょう!
それでは具体的にお掃除にアロマオイル(精油)を取り入れる方法をご紹介していきます。
掃除機がけに
一番簡単なのは、普段の掃除機がけにアロマを取り入れる方法です。とくに掃除機から出る埃っぽいニオイが気になるという方にとくにおすすめ。殺菌、消臭作用に優れたレモンをはじめ、ペパーミントやユーカリなど清涼感ある香りが向きます。
《方法》
掃除機をかける前に、小さくちぎったティッシュに精油を1〜2滴垂らします。それを掃除機で吸い込んでから掃除機をかけると、いい香りがふわり。掃除機のイヤな排気臭が軽減されて、気持ちよく掃除機がけができますよ。
シンクの汚れ落としや消臭には「アロマ重曹クリーナー」
シンクやお風呂掃除には、重曹にアロマを混ぜてクレンザーとして使うのがおすすめです。研磨剤として優秀な重曹に、殺菌作用のある精油を加えれば、洗浄効果がさらにアップ。お掃除後はピカピカになりますよ。
《アロマ重曹クリーナーの作り方》
重曹100gに対し、アロマオイル(精油)を10滴程度垂らし、混ぜるだけで完成。
《使い方》
シンクや浴槽に重曹を適量ふりかけ、水を含ませたスポンジで磨きます。ぬるま湯でしっかり洗い流せばピカピカに。
※重曹が洗い流せていないと、乾いたときに白い粉が浮き出てしまうので注意。仕上げにクエン酸水または酢水をスプレーしておくと重曹のアルカリ分をクエン酸や酢が中和してくれ、白い粉を防ぐことができます。
※手肌が弱い人はゴム手袋を着用しましょう。
また、ゴミ箱にそのまま振りかけるだけで、生ごみなどの嫌な臭いを軽減してくれます。お気に入りのガラス容器に入れて、下駄箱やクローゼットに置くのもいいですよ。
油汚れにはセスキとの合わせ技「セスキスプレー」
コンロやレンジフードなど油汚れが気になるキッチンのお掃除には、セスキ炭酸ソーダとアロマオイル(精油)で作る「セスキスプレー」が効果を発揮します。
セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性のエコ洗剤ですが、重曹よりもアルカリ度が高く、油汚れや皮脂汚れに強いのが大きな特徴です。さらに、重曹と違って水に溶けやすいので、スプレーにして気軽に使うことができます。
《セスキスプレーの作り方》
水100mlに対してセスキ炭酸ソーダを1g(小さじ1/5)入れ、さらにアロマオイル(精油)を10〜20滴加えます。そして、蓋を閉めてよくふって混ざったら完成です。
《使い方》
精油は水に溶けにくいので、使うときにも必ず容器をよく振って中身を混ぜてからスプレーするのがポイントです。汚れが気になる場所にスプレーし、拭き取るだけ。
コンロまわりや換気扇、グリルなど頑固な油汚れには、セスキスプレーをまんべんなく吹きかけ、10分程度置いたあと拭き取ると◎
※涼しい場所に保管して、1週間以内に使い切りましょう。
※手肌が弱い人はゴム手袋を着用しましょう。
このセスキスプレーは私の家族もすごく気に入っていて、つい先日キッチンの換気扇の掃除をお願いしたときに、
「市販の合成洗剤よりも汚れが全然落ちる!見てツルツルー!」
と喜んで使っていました。窓や鏡の拭き掃除にもおすすめです。
除菌、消毒、カビ対策には、アルコールに混ぜて使うのが◎
市販のアルコールスプレーに、アロマオイル(精油)を混ぜるだけでオリジナルの除菌スプレーに。
アルコールは消毒効果に優れているので、食卓やキッチン周りの拭き掃除や、カビが生えやすい場所の掃除に大活躍します。揮発性が高いので、二度拭きがいらないのでラクチン。軽い油汚れも落とせます。
《方法》
無香料のアルコールスプレーもしくは消毒用エタノール100mlに対し、アロマオイル(精油)を10〜20滴加えてよく混ぜます。
※揮発性が高いため、使うときには換気を。引火性があるため、火気厳禁です。
掃除にアロマやエコ洗剤を使う際の注意点
大切なものには試してから使おう
精油やエコ洗剤は使用する材質によっては変色する可能性があるため、大切なものや初めて使うものには、事前に目立たない部分で変色などの確認を行うようにしましょう。
※オレンジなど一部の精油には色がついているものがあります。
※重曹・セスキ炭酸ソーダはアルミ製品、畳、白木など使えないものもあります。詳しくは製品の注意書きを確認してください。
保存容器はガラス製が安心
精油はプラスチックを溶かしてしまうことがあります。手作り洗剤の保存容器はガラス製が安心です。
とくに安価なスプレー容器は液漏れをして使い物にならないこともあるので、プラスチック容器を選ぶ場合は精油への耐性があるかどうかを必ずチェックしましょう。
ちなみに私が掃除に使っているのは楽天で見つけたスプレーボトルです。おしゃれな見た目もお気に入り^^
好きな香りをプラスして、お掃除をもっと楽しもう
いかがでしたでしょうか?
殺菌や消臭作用が期待できるアロマはお掃除にも役立ちます。好きな香りに包まれて、いつものお掃除がグーンと楽しく、快適になりますよ。
アロマを上手に取り入れて、すっきり心地よい暮らしを目指しましょう♪