PMSをアロマで改善!女性のためのアロマ活用法

こんにちは!薬剤師兼アロマセラピストのReikoです。

今回は女性特有の症状であるPMSに対して、アロマを使うとどのようなアプローチができるかをお伝えしたいと思います。

そもそもPMSとは?

PMSとは何か、皆さんはご存知でしょうか?

日本語に訳すと、

【月経前症候群:PMS(Premenstrual Syndrome)】

月経の約10〜14日前、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増える黄体期(体温が高温になる時期)から出やすくなり、月経が始まると消失する症状です。

イライラしたり、気分が落ち込んだりする精神的な不調や、肌荒れ・ニキビが出やすくなる、胸が張る、眠気、お腹の痛み、むくみなどの身体的なものを含め、症状は数百種類にも及ぶと言われています。

女性ホルモンと月経周期

女性の身体は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の
2種類のホルモンによってバランスが取られ、女性が妊娠しやすい体づくりが作られています。

PMSの原因ははっきりとはわかっていませんが、エストロゲン・セロトニンの減少、プロゲステロンの増加など、ホルモンのバランスが乱れることによって症状が出やすくなると言われています。

PMSを自覚している人は意外と多い?

PMSの症状を自覚していながら、対処されている方はあまりいないのが現状です。

「お薬を使うほどではないけれど…」と思われている方はたくさんいらっしゃると思いますが、薬局で勤務していると「PMSで気分が落ち込みやすく、薬を出してもらいました。」と来局される方がまれにいらっしゃいます。

処方として出されるお薬は、抗うつ剤や抗不安薬と呼ばれるものが多く、正直、そこまでのお薬を使用しなければならないのかと思うこともあります。

精神的な疾患に関しては、血液検査などの検査値が出ないため、患者さんの訴えを元にお医者さんがお薬を出されます。

そのため、最初から患者さんに一番あったお薬が選択しにくく、合うものを試して探して行くというのが一般的です。

またそういったお薬は、副作用が出やすいのが欠点としてあげられます。

PMS対策に注目されているアロマセラピー

アロマセラピーは現在様々な分野で注目され始めています。

特に、婦人科や精神科において、アロマ療法を導入されているクリニックも増えてきており、漢方やホルモン療法以外の新たな対処法になりつつあります。

薬を使うほどではないけど、できるなら改善したいという方にアロマをぜひ使っていただきたいです。

※会社や学校を休まないといけないなど、生活に支障が出るほどの症状が出る場合は病院を受診することをお勧めします。

PMSにオススメのアロマオイル(精油)

ラベンダー

PMSのイライラにオススメなのがラベンダー。
ラベンダーに含まれるリナロールという成分が副交感神経を興奮させ、交感神経を抑制する作用があります。

ラベンダーオイルを使用した足湯やアロマトリートメントを行うことでリラクゼーション効果が得られると発表されています。
(参考論文:徳島大学 細井英司先生「ラベンダー精油とグレープフルーツ精油による自律神経及び免疫に及ぼす影響」)

ゼラニウム、ローズ

PMSの原因の一つにエストロゲンの減少があります。

ゼラニウムとローズオットーの香りをかぐことでエストロゲン濃度が増加したという研究発表があります。

ホルモンバランスを整えることでPMS症状改善に効果が得られやすいアロマです。
(参考論文「精油の吸入が女性ホルモンに与える影響」https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28326753

さらに、ローズオットーの中に含まれるフェニルエチルアルコールとシトロネロールには抗不安作用があることが報告されていて、毎日嗅ぎながら生活することで、ストレスが緩和して、肌のバリア機能低下を抑えられたという研究報告もあり、心にも肌にもオススメのオイルです。
(参考論文:TOYOSHI UMEZU : Anticonflict Effects of Plant-Derived Essential Oils.)

ユズ

和精油として有名なユズもPMSに効果があると言われています。

ユズとゼラニウムのアロマオイルを試香紙に1滴滴下し、鼻から10cm話したところから10回の吸入を1日2回(起床時と就寝時)1〜3ヶ月行った結果、ユズもゼラニウムもPMSの改善が得られたという結果が出ています。
(参考論文:高知大学農学部教授 沢村正義先生 「日本産ユズ精油の機能活性についての検討」)


イランイラン

イランイランの中にはリナロール、ゲラ二オール、ファルネソールなどの成分が存在し、不安な気持ちや緊張を取り除く作用があると言われています。

クラリセージ、サイプレス

クラリセージとサイプレスにはエストロゲン様作用を持つスクラレオールという成分が含まれています。

エストロゲンが体に及ぼす作用としては、
(1)自律神経調整作用によりイライラなどの情緒を整える
(2)コラーゲン生成促進することで肌にツヤや柔軟性を与える
などの作用があります。(PMS時期に影響しやすい作用のみをあげています。)

このエストロゲンに似た作用を示すクラリセージとサイプレスは、PMS時期には最適のアロマです。

オススメのアロマ使用方法

イライラや気持ちの落ち込みなどがある方には、芳香浴、アロマバスを

気持ちにアプローチするためには、リラックスできる時間を作ることがとても大事です。
1日のうちで、深呼吸して落ち着ける時間を寝室やお風呂場で作ることで気持ちをリセットしましょう。

<芳香浴>
ディフューザーなどでアロマを炊いて部屋全体に香りを広げて楽しむ方法です。

<アロマバス>
3〜5滴ほどのアロマをお風呂に入れる方法です。

アロマバス・足湯に関する注意点
アロマは水に溶けにくいので少量の植物オイル(ホホバオイルなどのキャリアオイル)に溶かすか、乳化剤(コーヒーフレッシュなど)に溶かしてからお風呂に入れましょう。
【関連記事】https://aromalifestyle.tokyo/aromabath-no-chuiten/

身体の冷え、足のむくみにはアロマバス、足湯、アロマトリートメントを

身体の冷えは女性には大敵で、肌荒れ、便秘などの症状につながってしまいます。
特に下半身の冷えに関しては、お尻や腰回りの筋肉が硬くなることで、血の巡りが悪くなり、冷えが生じます。

また、冷えに加えて、筋肉量が少ないと、リンパを流すポンプ機能が働かず足のむくみが生じやすくなることもあります。
筋トレ、ストレッチやアロマトリートメントなど様々な方法で冷え対策を行ってみてください。

血の巡りを良くすることは、疲れにくい身体作りや免疫力アップにも効果的です。

<足湯>
洗面器などにお湯を張り1〜3滴ほどアロマオイルを入れ、足を温めることで全身を温め血行をよくする方法です。

<アロマトリートメント>
植物オイルにアロマを入れてマッサージを行うことで、リンパや筋肉にもアプローチする活用方法です。

肌荒れ、便秘にはアロマトリートメントを(冷えからの症状にはアロマバス、足湯も◎)

便秘の方は腹部、肌荒れの方は顔、それぞれの部位をマッサージしてみてください。
筋肉がほぐされることにより血流改善し症状改善の手助けを行なってくれます。

(便秘の方は水分をあまり摂取していないことが原因の方もいらっしゃるので、積極的に水分補給を心掛けてください。)

最後に

PMSの症状はすべての女性に現れる可能性があります。

生活リズム、食生活、ストレスなどに症状の強さが左右されるため、規則正しい、健康的な生活を心がけ、日々リラックスできる時間を作ってください。

また、「効果のあるアロマだけを使わないといけない!」というわけではありません。

「好きだと思う香り」は「自分が求めている香り」なので、好みの香りのアロマからPMS対策にぜひ取り入れて、快適な生活を送りましょう。

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WRITERこの記事をかいた人

Reiko

薬剤師/AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/AEAJ認定アロマセラピスト/IFA認定アロマセラピスト/サードメディスン認定アドバイザー 大学病院勤務中に参加した米国薬剤師セミナーにてアロマセラピーと出会う。現在は、薬局で患者さん向けにアロマの使い方を提案、クラフト講座などを開催。薬剤師として働きながら、自宅アロマサロンRINN's therapyを運営。