こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
植物から得られるアロマオイル(精油)は100%天然成分ですが、芳香成分が高濃度に凝縮されているので、肌に直接つけることができません。
そこで今回は、アロマオイルをお肌につける方法をわかりやすく解説します。
アロマオイルを美容にうまく取り入れて、素肌美人を目指しましょう♪
目次
アロマオイル(精油)は必ず薄めて使う
アロマオイルを肌につける場合は、キャリアオイル(植物油)などの基材で必ず薄めて使います。
キャリアオイルを使うことで、アロマオイルの濃縮された香り成分を肌におだやかに浸透させることができるだけでなく、キャリアオイルに含まれる豊富な美容成分により美肌効果も期待できます。

薄める濃度は1%以下を目安に
アロマオイルは少量でも効果を発揮します。
濃度が高ければ良いというわけではなく、むしろ肌トラブルの原因になってしまう場合もあるので、個人で使う場合には、一般的に安全な希釈率といわれている0.5%〜1%程度に薄めて使うようにしましょう。
アロマオイルの薄め方
<1%濃度の場合>
キャリアオイル小さじ1杯(約5ml)に対し、アロマオイル1滴(約0.05ml)を垂らし、よく混ぜてから使います。
希釈濃度の目安(健康肌の大人の場合)
顔用
0.1%〜0.5%
ボディ用(全身)
1%
敏感肌の人
0.5%以下
植物オイルの量 | 5ml | 10ml | 30ml | 50ml |
0.1%濃度 | 0.1滴 | 0.2滴 | 0.6滴 | 1滴 |
0.5%濃度 | 0.5滴 | 1滴 | 3滴 | 5滴 |
1%濃度 | 1滴 | 2滴 | 6滴 | 10滴 |
*アロマオイル1滴は約0.05mlです。(メーカーによっては異なる場合もあるのでラベルなどを確認してください)
*0.5%以下の濃度にする場合は、植物オイルの量を多めにすると作りやすいです。

肌質別おすすめのアロマオイル
自分の好きな香りやお肌に合うものを選んでみてください。
アロマオイルは1種類でも構いませんが、複数組み合わせることで相乗効果が期待できます。
普通肌に
ラベンダー、ゼラニウム、ローズオットー、ローズウッド、パルマローザ
乾燥肌に
ラベンダー、ゼラニウム、フランキンセンス、カモミール・ローマン、サンダルウッド、ネロリ
オイリー肌に
イランイラン、ローズマリー・ベルベノン
敏感肌に
ラベンダー、ローズオットー、ローズウッド、カモミール・ローマン
肌の弱い方はパッチテストを
まれに皮膚アレルギーを起こすことがあるので、初めて精油を肌に使う方や、敏感肌、アレルギー体質の方は事前にパッチテストを行うと安全です。
<パッチテストの簡単な方法>
1) 植物油などで希釈した精油を少量、腕の内側に塗布し、30分ほど置く。
2) 皮膚の状態を見て、赤みやかゆみ、炎症や腫れが生じたりしないかどうか確認する。
・かゆみや炎症などの異常が起きた場合は使用を中止し、すぐに水で洗い流す。
・もっと厳密にする場合は、48時間後の様子を確認する。
光毒性のある精油に注意
ベルガモット、グレープフルーツ、レモンなど精油の中には、紫外線と反応して肌に刺激を与える光毒性という作用をもつものがあります。
薄めたオイルでも肌につけた直後に太陽の光に当たると、シミになったり赤く腫れることがあるので、外出前や外出中の使用は避けましょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
おすすめのキャリアオイル(植物油)
植物の果実や種子を圧搾して得られるキャリアオイルは、ビタミンやミネラル、必須脂肪酸などを豊富に含んでいます。
また、植物油に含まれる成分は私たちの皮膚の脂肪構造と似ているものが多く、皮膚に馴染みやすく、効率的に栄養をあたえてくれます。
ここでは代表的なキャリアオイルを4つご紹介します。
種類によって使用感や期待できる効果が異なりますので、肌の状態やお好みの感触に合わせて選んでみてくださいね。
スイートアーモンドオイル
なめらかな使い心地ですべりが良いのが特徴。オレイン酸やビタミンなどの美容成分を豊富に含み、作用もおだやかなので敏感肌の人でも安心して使えます。
ホホバオイルやマカデミアナッツオイルと比べると酸化しやすいですが、植物オイルの中でも手ごろな価格なので、日常的なボディケアにぴったりです。
ホホバオイル
ホホバの実から採取したオイル(厳密には液体ワックス)で、肌の柔軟性を保ってくれます。
べたつかず、しっとりするので、さらっとした感触がお好みの方におすすめです。
精製されたものと、未精製のものがあります。未精製のものはオイルの色が黄金色なので、ゴールデンホホバとも呼ばれます。
酸化しにくく、香りもほとんどないので、フェイスケアに最適のオイルです。すべての肌タイプに使えます。

マカデミアナッツオイル
私たちの皮脂に含まれ、加齢とともに減少するパルミトレイン酸を含んでいるので、エイジングケアでも人気の高いオイルです。
お肌への刺激が少なく、なじみやすいので、さらっとした感触がお好みの方におすすめです。
酸化しにくいのも◎
生活の木 有機マカデミアナッツオイルの詳細はこちらアルガンオイル
「自然の最高の老化予防薬」ともいわれるオイルで、皮膚トラブルをすばやく回復、再生してくれます。
オレイン酸やリノール酸、ステロールなど美容成分が豊富で、キメの整ったうるおいあるハリ肌へ導いてくれます。
希少価値の高いオイルなので、フェイシャル用のスペシャルケアにおすすめです。
おわりに
いかがでしたか?
繰り返しになりますが、アロマオイル(精油)は濃縮された成分なので、原液のまま肌につけることはできません。用途に応じて、適切な濃度に薄めて使いましょう。
天然のアロマオイルには肌荒れや乾燥、シミ、シワを防いでくれる成分を含むものがたくさんあります。
毎日のスキンケアや、ここぞというときのスペシャルケアに、上手にアロマを活用してみてくださいね。