アロマオイル(精油)を肌につける方法

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ハンドトリートメント

植物から得られるアロマオイル(精油)は、美容や肌トラブルのケアにも活用できるのが大きな魅力です。

しかし、アロマオイルは芳香成分が高濃度に凝縮されているので、肌に直接つけることができません

そこで今回は、アロマオイル(精油)を肌につける方法をわかりやすくご紹介します。

スキンケアやマッサージ、ボディケアにアロマの力取り入れて、健やかな肌を目指しましょう♪

この記事を書いた人

小田 ゆき

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト

アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。セミナー講師、コラム監修、メディア出演などで幅広く活動中。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。プライベートでは1児の母。詳細プロフィールはこちら

目次

アロマオイル(精油)は必ず薄めて使おう

植物から得られるアロマオイル(精油)には、美容や肌トラブルに役立つ効能がたくさん。

しかし、100%天然とは言え、植物の芳香成分が高濃度に凝縮されているので、原液のまま使用するのは刺激が強すぎます

そこで、アロマオイルを肌につける場合は、必ず植物油(キャリアオイル)などの基材で低濃度に薄めて使います

植物油を使うことで、

  • アロマオイル(精油)の濃縮された成分を肌に穏やかに浸透させることができる
  • 植物油に含まれる美容成分により美肌効果が期待できる

といったメリットも得られます^^

キャリアオイル

薄める濃度は「1%以下」を目安に

アロマオイル(精油)は、少量でも効果を発揮してくれます。

たくさんの量を使った方が良いというわけではなく、むしろ肌トラブルの原因につながってしまうので、はじめは一般的に安全な希釈率といわれている1%程度を目安に、肌タイプや体調、使う精油の種類などによって調整しましょう。

アロマオイルの薄め方

<1%濃度の場合>
植物油(キャリアオイル)小さじ1杯(約5ml)に対し、アロマオイル1滴(約0.05ml)を垂らし、よく混ぜてから使います。

希釈濃度の目安

ボディ用(全身)

1%
※健康肌の大人の場合

敏感肌の人・高齢者

0.5%以下

顔用

0.1%〜0.5%
※皮膚の薄い顔は低濃度を心がけます。

[ アロマオイルの濃度と滴数早見表 ]

植物油の量5ml10ml30ml50ml
0.1%濃度0.1滴0.2滴0.6滴1滴
0.5%濃度0.5滴1滴3滴5滴
1%濃度1滴2滴6滴10滴

※アロマオイル1滴は約0.05mlです。(メーカーによっては異なる場合もあるのでラベルなどを確認してください)
※0.5%以下の濃度にする場合は、植物油の量を多めにすると作りやすいです。

アロマオイル

その他、知っておきたい注意事項

その他、肌にアロマオイルをつけるときの注意事項を確認しましょう。

アロマオイル(精油)、植物油ともに良質なものを

大前提として、肌につけることのできるアロマオイルは、100%天然&純粋な「精油(英語でエッセンシャルオイル)」です(一部、肌に使える合成香料も販売されていますが)

そして、アロマオイル、植物油(キャリアオイル)ともに酸化していないものを使ってください。酸化したものを使うと、かぶれなどの肌トラブルにつながることがあります。

光毒性をもつアロマオイル(精油)に注意

アロマオイルの中には、光毒性(ひかりどくせい:肌についた状態で紫外線にあたると、肌に炎症や色素沈着などの刺激を与える作用)をもつものがあります。光毒性をもつアロマオイルは、外出前や外出中など、日光にあたる部分に使うのは避けるか、光毒性をもつフロクマリンいう成分を除去したタイプ(FCF)のアロマオイルを使うことをおすすめします。

光毒性に注意するアロマオイル
  • ベルガモット
  • グレープフルーツ
  • レモン
  • ライム
  • オレンジビター
  • アンジェリカルート
  • クミン など

皮膚刺激の強いアロマオイル(精油)に注意

皮膚への刺激が強いアロマオイルは、高濃度で使うとかぶれや肌荒れの原因となる場合もあります。肌につける場合は、一般的な希釈濃度よりも低めの濃度(0.5%以下)に希釈することを心がけましょう。

皮膚刺激に注意するアロマオイル
  • 柑橘系
  • スパイス系
  • ペパーミント
  • ユーカリ
  • レモングラス など

肌の弱い人は様子をみながら

アロマオイルとの相性は人それぞれです。体質・体調によって合わない場合や、まれに皮膚アレルギーを起こすことがあるので、初めてアロマオイルを肌に使う際には低濃度から試しましょう。また、敏感肌、アレルギー体質の方は事前にパッチテストを行うと安全です。

パッチテストの簡単な方法
  1. 植物油などで希釈した精油を少量、腕の内側に塗布し、30分ほど置く。
  2. 皮膚の状態を見て、赤みやかゆみ、炎症や腫れが生じたりしないかどうか確認する。

※かゆみや炎症などの異常が起きた場合は使用を中止し、すぐに水で洗い流す。
※もっと厳密にする場合は、48時間後の様子を確認する。

植物油はどんなものを選べばよい?

アロマオイル(精油)を薄めるための植物油は、ベースオイル、キャリアオイル(carrier=運ぶもの)とも呼ばれ、精油とよくなじみ、肌に浸透しやすいという特徴があります。

さらに、植物油自体にもさまざまな働きがあるのが魅力。お好みの使用感や目的に合わせて選んでみましょう。

ここではビギナーさんに使いやすい植物油をご紹介します。

スイートアーモンドオイル

アロママッサージにもよく使用される定番オイルで、肌なじみのよいオレイン酸が主成分。
のびがよく、肌タイプを選ばず全身に使えます。
やや酸化しやすいですが、植物油の中でも手ごろな価格なので、日常的なボディケアにおすすめ。

ホホバオイル

保湿効果が高く、浸透性に優れているのが特徴。さらりとしていて、のびがよく、すべての肌タイプに使えます。
正確には油脂ではなく、植物性ワックス(ロウ)に分類され、非常に酸化しにくいのも利点。持ちがよいので、頻繁に使わないという人にもぴったり。

植物油をどれかひとつ選ぶなら、私は酸化しにくく万能に使えるホホバオイルをおすすめします♪

マカデミアナッツオイル

人間の皮脂に含まれ、加齢とともに減少するパルミトレイン酸を含み、エイジングケアでも人気の高いオイル。
肌への刺激が少なく、なじみやすいことから、スキンケアや手作りコスメにもおすすめです。

アルガンオイル


「自然の最高の老化予防薬」とも言われ、ビタミンEを多く含み、皮膚再生やエイジングケアに役立つ植物油です。
希少なオイルのため、フェイシャル用のスペシャルケアにおすすめです。

MEMO:食用のオイルを使ってもいい?

植物油と言ってもさまざまな品質のものがありますが、肌につける場合は必ずアロマテラピー用もしくは化粧品グレードの植物油を選んでください。食用のオイルは、あくまで食用の用途に精製・製造されていますので、避けた方が無難です。

参考に♪肌質別おすすめのアロマオイル

自分の好きな香りやお肌に合うものを選んでみてください。
アロマオイルは1種類でも構いませんが、複数組み合わせることで相乗効果が期待できます。

普通肌に

ラベンダーゼラニウム、ローズオットー、ローズウッド、パルマローザ

乾燥肌に

ラベンダーゼラニウム、フランキンセンス、カモミール・ローマン、サンダルウッド、ネロリ

オイリー肌に

イランイラン、ローズマリー・ベルベノン

敏感肌に

ラベンダー、ローズオットー、ローズウッド、カモミール・ローマン

アロマの力で、肌を美しく健やかに

アロマオイル(精油)を肌につける方法はマスターできましたか?

繰り返しになりますが、濃縮された成分であるアロマオイルは、原液のまま肌につけることはできません。肌の状態や目的に合わせて、適切な濃度に薄めて使うことを覚えておいてくださいね。

小田ゆき

天然のアロマオイルには美容や肌荒れに役立つ成分を含むものがたくさんあります。毎日のスキンケアやマッサージ、スペシャルケアに、上手にアロマの力を活用してみてください♪

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この記事を書いた人

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト。アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。メディア出演も多数。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。

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