近年人気が高まっているアロマテラピー。
より一層生活や仕事に活かすためにアロマスクールに通い資格の取得を目指す方も多いのではないでしょうか?
では、海外で学ぶアロマテラピーと日本で学ぶアロマテラピーではどんな共通点や違いがあるのでしょうか?そして、どんなチャンスがあるのでしょうか?
今回は、アロマテラピー留学を経験した私の実体験をもとに、オーストラリアでのアロマテラピーの学び方や魅力などをお伝えしたいと思います。
ちょっと独特?面白い解剖学の学び方
オーストラリアで私が通っていた学校は、マッサージスクールのアロマテラピーコースでした。そのため、ベースはマッサージの勉強でしたが、やはり日本のアロマスクールと同じようにまずは基礎となる解剖学を学んでいきます。
もちろんテキストを使った勉強もするのですが、実際にクラスメイトをモデルとして身体の構造を勉強するという実践的な授業が多いのです。人それぞれ身体の作りは違うので、より実用的なスキルを磨くことができます。
さらに、テストも独特です。例えば、骨の部位の名称のテストがあったのですが、配られるのは解答用紙のみ。
あとは、先生が持ってきた骨の模型を使って先生が指定した部位を答えるというもの。
テキストで理解していても平面と立体では全く違うようにみえるので、学んだ知識をいかに自分のものにしておくかが大切なんですね。
オーストラリアの学校ではこのようにアウトプットを意識した授業が多く、実践にはとても役立つことばかりです。
様々なケースに対応できるセラピストになるために
アロマテラピーの本格的な授業に入ると、まずは基本的なアロマテラピーの歴史やそれぞれの精油の特性、抽出方法などについても勉強します。
そして、実技としてアロママッサージも勉強するのですが、ただマッサージの方法を学ぶだけではありません。
例えば、
職業:美容師
身体の悩み:常に頭痛、首が回せないほど痛む
気持ちの状態:ひどく落ち込んでいる
この状態の方にどのアロマオイルやキャリアオイルを使うのか、それらをどの割合で使用するのか、どのようなトリートメントを行うのか、そしてホームケアのアドバイスはどのように行っていくのかを自分達で考え意見を出し合うということを行います。
人それぞれ身体の状態も悩みも違うので、このようなトレーニングは実際の現場でも役に立ちます。
アロママッサージと言えば、リラクゼーションマッサージのイメージが強いかと思いますが、その方の身体や精神の状態に合わせてアロマオイルを選ぶ点では、オーストラリアは少し医療に近い面があるのかもしれません。
チャンスが広がるスチューデントクリニック
日本でアロマセラピストの資格を取得する際に、学校以外で〇〇時間施術を行いそのレポートを提出しなければならないといった課題がありますが、オーストラリアでもその点は同じです。
私の通っていたオーストラリアの学校ではスチューデントクリニックという施設があり、そこで50時間の施術を行わなければ卒業することができませんでした。
スチューデントクリニックとは、一般のお客様がお金を払って生徒の施術を受けに来るというものです。
価格が通常のマッサージだと70〜80ドルに対し、スチューデントクリニックでは30ドルあたりで受けられるということもあり、予約はいつもいっぱいでした。
お客様に施術を行う際はしっかりカウンセリングを行い、アロマオイルを選んだ後、お客様にどうしてこのアロマオイルを選んだのかきちんとお伝えしてどのようなトリートメントやわ行うのかも説明しなければなりません。
施術が終わった後はお客様からのフィードバックもいただきます。
そして、ここがオーストラリアと日本で違うところ!
自分が施術した方にトリートメントを気に入っていただけると、個人的にお仕事の依頼がくることもあるのです。
オーストラリアでは出張マッサージが普及しているため、自宅での施術の依頼を受けたり、そこからの口コミでどんどん仕事が入ってくるというケースもあります。
このように、自分の努力次第でどんどんチャンスを得ることができるのがオーストラリアで学ぶことのメリットとも言えるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?
アロマスクールでの学習内容は日本と似ているところも多いですが、オーストラリアではアウトプット重視の授業が多いのが特徴的です。その分大変な面もありますが、資格取得したあとは即戦力として働く実践力を身につけることができます。
海外でアロマテラピーを学ぶことに興味がある方へ、少しでもお役に立てればと思います。