こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
アロマテラピーは香りを楽しむだけでなく、私たちの健康や美容、さらには快適な生活をサポートしてくれる、素晴らしい手段のひとつです。
そこで今回は、
「そもそもアロマテラピーとは何か?」
「アロマテラピーでどんな効果が得られるのか?」
といったアロマテラピーの基本について、なるべく簡単に、わかりやすく解説していきます😊
「アロマテラピー」とは植物の香りを利用した自然療法のこと
アロマテラピーとは、簡単に言うなら、香りを使った健康法です。
香りの中でも、とくに自然の植物の香りには、私たちを癒す不思議なパワーが秘められています。
例えば、みなさんは、好きなお花の香りでホッと心が落ち着いたり、森の中を歩いたりすると、清々しい気分になれたりした経験はありませんか?
これらはすべて、植物の香りが私たちの心や身体に働きかけて起こることです。
このような植物の香りの力を利用して、心身の健康維持や美容に役立てていく自然療法を、アロマテラピーと言います。
古くて新しい、アロマテラピー
アロマテラピーは20世紀初頭に生まれた言葉
そもそもアロマテラピーという言葉は、「香り」を意味する「アロマ」と「療法」を意味する「テラピー」を組み合わせた造語で、この言葉が生まれたのは、20世紀前半のフランスです。
ルネ・モーリス・ガットフォセという化学者が、実験中の事故でやけどを負った際、ラベンダーの精油を使ってその効能を自ら体験したことがはじまりです。
起源はなんと5000年前にさかのぼる
こう聞くとアロマテラピーは比較的新しいものと思われがちですが、この言葉が生まれるはるか昔、なんと5000年以上も前から、人々は植物の香りの力を利用してきました。
例えば、古代エジプトでは宗教儀式にフランキンセンスやミルラといったアロマテラピーでもおなじみの香りが焚かれたり、ミイラ作りの防腐剤や化粧品として、香油(植物の浸出液)が使われていたという記録が残っています。
また、クレオパトラがバラやジャスミンの香りをこよなく愛していたことは有名ですが、彼女は自身の美貌に加え、この香りの力を巧みに使って、世界の歴史を動かしたと言われています。
日本人にとっても身近なアロマテラピー
日本でも冬至のゆず湯や、5月の菖蒲湯といった昔からの習慣があります。これらも広い意味ではアロマテラピーと捉えることができ、私たち日本人にとっても実はアロマテラピーは身近な存在です。
参考:「アロマテラピー」と「アロマセラピー」の違いは?
アロマテラピーとアロマセラピー。このふたつに何か違いがあるの?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、フランス語読みしたものが「アロマテラピー」で、英語読みしたものが「アロマセラピー」という違いですで、どちらも「芳香療法」と訳されます。
基本的に同じ意味ですが、厳密にはフランスとイギリスではアロマテラピーに対する捉え方が異なるため、その解釈によって呼び方を使い分けることもあります。
アロマテラピーでは「精油」を使うのがポイント
実際のアロマテラピーでは、「精油(エッセンシャルオイル)」と呼ばれる植物から抽出した香りのエッセンスを使います。
精油は豊かな香りがするだけでなく、たくさんの有効成分が詰まっています。
この香りと成分の両方の力を利用して、心と体の両面から健やかな状態へと整えていくのがアロマテラピーならではの特徴です。
アロマテラピーでどんな効果が得られるの?
植物の香りのパワーで自然治癒力を高める
アロマテラピーといえば「香りでリラックスやリフレッシュ」というイメージを持つ人が多いですが、それだけではありません。冒頭でもお話した通り、健康や美容にも大きな効果をもたらしてくれます。
とくにアロマテラピーの優れている点は、心と身体の両面に働きかけて、自然治癒力を引き出してくれるということです。
人間の体には本来、自然治癒力が備わっていて、自らの力で健康になったり、美しくなったりすることができるんです。
ところが、疲れやストレスがたまっていたり、薬に頼りすぎたりすると自然治癒力が弱まって、病気や不調を招きやすくなります。
アロマテラピーでは、香りを嗅いだり、マッサージなどで肌から成分を取り入れることで、この自然治癒力を高める効果が期待でき、体の内側から真の健康や美を引き出すサポートをしてくれます。
科学的にも解明されつつある、アロマテラピーの効果
では、具体的にアロマテラピーでどのような効果が得られるのかというお話をしていきます。ここでは、できるだけ科学的根拠のあるものをご紹介します。
●精神面での効果
まず精神面での効果としては、気持ちを落ち着かせるというのが代表的です。精神的な疲れやストレスを和らげたり、睡眠の質を高める効果が期待でき、実際に多くの研究でその効果が認められています。
また、逆に、気分を明るく高揚させ、心を元気にしたり、自信や幸福感をもたらしたり、あるいは頭をクリアにして、集中力や記憶力を高めたりとさまざまな心に対する効果が期待できます。
●身体面での効果
次に、身体面での効果です。あまり知られていないのですが、アロマテラピーで欠かせない精油の中には、血行促進作用や、痛みを和らげる鎮痛作用、炎症を抑える抗炎症作用など、薬に似たような働きが多数確認されています。
そのため、アロママッサージなどで利用することで、肩こりやむくみ、冷えといった多くの現代人が抱える悩みにも効果を発揮してくれます。
さらに最近の研究では、香りを嗅ぐだけで、女性ホルモンの分泌量がアップしたり、脳の働きが活性化して認知症の症状が改善するといった効果も明らかになっています。香りを嗅ぐだけなのに、すごいですよね。
他には、風邪や花粉症の予防にもアロマテラピーが効果的として注目されています。
そして、ニキビや軽いやけど、虫刺されといった肌トラブルの改善なども挙げられます。
アロマテラピーは心も体も頭もクタクタな現代人の強い味方
このように、アロマテラピーではたくさんの効果をもたらしてくれますが、ピンポイントで症状を治す薬とは違って、精神的な部分も含めて体全体のコンディションを整えることに力を発揮するというのが一番のポイントです。
私たち現代人は仕事をはじめ、職場での人間関係や私生活での悩み事など、たくさんの精神的ストレスにさらされながら生きています。ストレスは万病の元と言われるように、心にも身体にもさまざまな不調を引き起こす原因になります。
そんなストレスから身を守る方法として、香りを楽しみながら、心と体の両方に働きかけるアロマテラピーは大きな助けとなってくれる存在です。
アロマテラピーを生活に取り入れてみませんか?
今回はアロマテラピーの基礎中の基礎についてお話しました。
おさらいすると、
- アロマテラピーとは、植物の香りの力を利用した自然療法のひとつです
- 香りの中でも、「精油」と呼ばれる、植物から抽出した香りのエッセンスを使います
- ただ香りを楽しむだけのものではなく、心と体のバランスを整え、健康や美容にも良い効果をもたらします
ストレス社会において、アロマテラピーは私たちの心や身体を癒してくれる心強い味方です。
まずは好きな精油を見つけて、香りを楽しむことからはじめてみませんか?
次回はアロマテラピーのメカニズムについて詳しく解説します。アロマの知識をさらに深めていきましょう🌿
↓↓↓