こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
虫除けや消臭、除菌、リフレッシュなど多くの効果が期待できるハッカ油。
手作りスプレーにしておけば、必要なときにシュシュっと手軽に使うことができとても便利です^^
そこで今回は、混ぜるだけでOK!なハッカ油スプレーの作り方をご紹介します。
材料の選び方や使い方のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
夏に大活躍!ハッカ油の魅力って?
ハッカ草というミントから蒸留抽出された100%天然の成分である「ハッカ油」。
特徴成分であるメントールは医薬品にも使われていて、抗菌やニオイ対策、虫除け、クールダウンなど幅広く活用できます。
そしてなにより、スーッとした爽やかな香りでリフレッシュ効果も抜群。
清涼感をもたらしてくれるので、ジメジメと蒸し暑い季節に重宝します。
<ハッカ油に期待できるの主な効能>
- 冷感作用
- 抗菌作用
- 消臭作用
- 防虫作用
ハッカ油スプレー作りに必要なもの
ハッカ油スプレーを手作りするために必要な材料は、
- ハッカ油
- 無水エタノール
- 水
- スプレー容器
の4つです。
また、エタノールや水をはかる計量カップ(ビーカー、紙コップなど)を用意しておくと作業がスムーズですよ。
ハッカ油
ハッカ草というミントから蒸留抽出された100%天然成分です。
いくつかのメーカーから販売されていますが、1滴ずつ出るドロッパー付きのものが扱いやすくおすすめです。
水
ハッカ油の香りをできるだけそのまま香らせるためには、不純物がない純度の高い水である「精製水」が最適ですが、なければ軟水のミネラルウォーターでも構いません。また、スキンケアが目的でなければ水道水でもOKです。
無水エタノール
ハッカ油は親油性の成分のため、水にほとんど溶けません。
そこでハッカ油を水に混ざりやすくするために使うのが「無水エタノール」(アルコール)です。
エタノールには防腐作用があるため、スプレーを作る際に全体量の1割を目安に加えると保存性も高まります。
無水エタノールは薬局やAmazonで1000円程度で購入できます。
※無水エタノールが入手できなければ、消毒用エタノールもしくはアルコール度数の高いウォッカ(40度以上)で代用できます。
同じアルコールでも、「燃料用アルコール」や「工業用アルコール」は人体に有毒なメタノールを含んでいるため、絶対に使わないでください。間違って購入しないように、ラベルなどの表示をよくチェックしましょう。
スプレー容器
ハッカ油やエタノールはプラスチックを劣化させる恐れがあるので、肌に使う場合はガラス製が安心です。
プラスチック製を選ぶときには、アルコールやハッカ油(アロマオイル/精油)への耐性があるものを選んでください。

スプレー容器の選び方のポイントについて、詳しくは以下の記事でご紹介していますので、よかったら参考にしてくださいね。


事前に知っておきたい、ハッカ油の扱い方と注意点
ここではハッカ油スプレー作りを始める前に、頭に入れておきたい注意点をご紹介します。
ハッカ油の取り扱い方法
ハッカ油の瓶は振らずに、ゆっくりと傾けてオイルが自然に落ちるのを待ちます。勢いよく落ちてくるときもあるので注意。
オイルが出てこないときには、空気穴を上にして瓶をゆっくり傾けます。逆にオイルが出すぎる場合には、空気穴をやや下向きにしてみましょう。


上部の小さな穴が空気穴
ハッカ油を使う上での注意点
使用量に注意
ハッカ油は植物由来の天然成分ですが、香りや刺激が強いため、妊娠中や授乳中の方、乳幼児やお年寄りなど体の抵抗力が弱い方への使用は控えることをおすすめします。また、敏感肌の方やアレルギー体質の方、鼻や喉の粘膜が弱い方は少量から(1滴〜)試し、様子をみながら使用してください。



そして、赤ちゃんや小さな子供は外からの影響を受けやすいので、ハッカ油のような刺激の強い香りは使わない方が無難かと思います。
ペットを飼っている方へ
ハッカ油は植物の香り成分を濃縮したものです。
そのため、猫のような肉食性の強い動物は、ハッカ油に含まれる成分をうまく代謝できず、中毒を起こす恐れがあります。猫のほか、香りに敏感なフェレットや小鳥、子犬、カブトムシなどを飼っている方は、ペットがいない場所で使うようにしましょう。
さっそくハッカ油スプレーを作ってみよう
それではいよいよハッカ油スプレーの作り方をご紹介します。
基本のレシピ(50ml容器分、100ml作るときは倍の分量で)
- ハッカ油 10滴(肌が弱い人や子供には5滴以下)
- 無水エタノール 5ml
- 水 45ml
作り方
[1] 清潔なスプレー容器に無水エタノールを5ml(小さじ1杯)入れる。
※無水エタノールは引火性があるため、火気の近くでの使用・保管は避けてください。
[2] ハッカ油を10滴加え、容器を軽く振って混ぜる。
[3] 水を45ml加える。(エタノールと水が混ざり合う反応熱により、やや温かく感じることもありますが問題ありません)
[4] 容器のふたをしめ、よく振って混ざったら完成。使用期限は冷暗所保管で約2週間。
使い方のアドバイス
- 使用の都度、容器をよく振って中身を混ぜてからスプレーしましょう。
- ハッカ油が目に入ると強い刺激を感じるため、顔にはスプレーしないでください。
- 家具や布にスプレーするとシミになることがあるため、事前に目立たないところで試してから使うのがおすすめです。


マスキングテープをラベル代わりに。日付を書いておくと◎
【お悩み別】ハッカ油スプレーおすすめの使い方
●ニオイや雑菌が気になる場所に
ハッカ油には消臭作用や雑菌の繁殖を防ぐ働きがあるため、ゴミ箱や排水溝、シューズボックス、生乾きの洗濯物など、夏に気になるニオイを抑えてくれます。ダイニングテーブルや布巾、まな板の除菌にも使えます。
●暑さ対策や制汗・デオドラントに
首筋や腕、ワキにシュッとスプレーすると、ひんやりとした冷感が。おしぼりにスプレーして肌にあてても気持ちいいですよ。寝る前に枕にかけると、夏の寝苦しさも軽減します。
(就寝前に強い香りを嗅ぐと逆に快眠を妨げるため、ほのかに香る程度に)



●蚊やダニ、ゴキブリ退治に
ハッカ油は虫が嫌がる香りといわれていて、虫よけスプレーとしても効果を発揮してくれます。
香りがしなくなったら虫よけ効果が弱まるため、適宜スプレーします。
●マスクに
手作りしたハッカ油スプレーはマスクにも使えます。
ただし、香りの刺激でむせてしまうこともあるので、マスク外側のアゴ部分にひと吹きするのがおすすめです。
ハッカ油スプレー作りのよくある質問
また、無水エタノールが入手できない場合は、消毒用エタノールもしくはアルコール度数の高いウォッカ(40度以上)で代用できます。
<無水エタノールなし、水だけで作る際のアドバイス>
無水エタノールの分量を水に置き換えて作ってください。(例:50mlの水にハッカ油10滴)
ハッカ油と水は分離してしまうため、使用する前によく振ってスプレーしましょう。
また、冷蔵庫などの涼しい場所に保管し、1週間以内(できれば2、3日)で使いきるようにしましょう。



ボディに使うのでしたら、エタノールの代わりに、植物油(ホホバオイルなど)もしくは手作りコスメ用の乳化剤などでハッカ油を希釈してから水を加えるようにしてください。アルコールアレルギーのある方も参考にしてくださいね。
クラフトづくりに初めて挑戦する方は、以下記事もご参考に。注意点などご紹介しています。
おわりに
今回はハッカ油スプレーのレシピをご紹介しました。少ない材料で簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
ハッカ油のパワーを上手に利用して、夏の不快感を吹き飛ばしましょう!



※この記事は2017年7月9日に公開した記事を再編集したものです。
YouTubeでも作り方をご紹介しています!
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