「ゼラニウム精油」の魅力を徹底解析!アロマテラピーで人気のゼラニウム精油は、女性特有のお悩み解消から美容効果まで、多岐にわたる効能があることが知られています。この記事では、ゼラニウム精油の主な特徴と効果、さらにはプロが教える効果的な使い方や禁忌事項まで、分かりやすくご紹介します。アロマの経験者から初心者まで、すべての方に役立つ情報です。
小田 ゆき
アロマとメディカルハーブのスペシャリスト
アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。セミナー講師、コラム監修、メディア出演などで幅広く活動中。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。プライベートでは1児の母。詳細プロフィールはこちら
ゼラニウムの基本情報
ゼラニウムとは?
古くから香料として利用される芳香植物
ゼラニウムは南アフリカを原産とする多年草の植物です。観賞用をはじめ多くの品種がありますが、その中でも葉に香りを持つものを総称して「センテッドゼラニウム(ニオイゼラニウム)」と呼び、観賞用とは区別されています。アロマテラピーでおなじみのゼラニウム精油は、センテッドゼラニウムの代表種である「ローズゼラニウム」から採取されたものです。その名前の通り、ローズに似た華やかな香りをもち、古くから香水の原料としても活用されています。
ゼラニウムの歴史・エピソード
学名の「Pelargonium」は、ギリシャ語の「Palargos(こうのとり)」に由来します。これは果実の形が、コウノトリのくちばしに似ているためです。虫が嫌う香りを放つため、ヨーロッパでは虫よけとして、それが転じて魔よけ厄よけとして、玄関や窓辺に置く習慣があるそうです。
ゼラニウム精油はどんな香り?
香りの特徴と主な芳香成分
バラの雰囲気を持つフローラルな香り
ローズゼラニウムの葉から水蒸気蒸留で採れるのが、ゼラニウムの精油(アロマオイル)です。ゲラニオールやシトロネロールなどローズ精油と同じ芳香成分を多く含み、フローラルな香りの中にややグリーンな印象を感じるハーバルな香りです。比較的濃厚な香りですが、アロマテラピーではとくに女性からの人気が高い精油のひとつです。
ゼラニウムの精油データ
精油名 | ゼラニウム |
学名 | Pelargonium graveolens |
---|---|
科名 | フウロソウ科 |
主な産地 | エジプト、モロッコ、レユニオン島(フランス領) |
主な抽出部位 | 葉 |
主な抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
揮発度 | ミドルノート |
香りの強さ | 中〜強 |
主な芳香成分 | シトロネロール / ゲラニオール / メントン / リナロール / ローズオキサイド |
主な作用 | 強壮、鎮静、鎮痛、抗うつ、抗炎症、抗菌、抗真菌、止血、収れん、昆虫忌避作用(蚊) |
ゼラニウム精油の主な効果・効能
ゼラニウム精油の得意分野はバランシング。心身に起こるさまざまなバランスの乱れを整える働きがあるとされ、とくに自律神経やホルモン分泌の働きにアプローチし、精神的なストレスから現れる女性特有の不調をサポートしてくれます。
ホルモン分泌の調整
ゼラニウム精油はホルモンバランスを整える作用があるとされ、PMS(月経前症候群)や更年期障害など女性特有のトラブルを和らげたいときに役立ちます。生理前にイライラしたり、むくみやすい人には特におすすめです。
ストレス・イライラの解消
ゼラニウム精油の甘くフローラルな香りは、高ぶった神経を落ち着かせて、穏やかな気持ちに導いてくれます。とくにイライラや怒り、緊張を感じる時におすすめ。ティッシュに1滴垂らして、深呼吸とともに香りを吸い込んでみましょう。
スキンケア効果
ゼラニウム精油は、抗菌作用や抗炎症作用、皮脂分泌調整作用など肌にうれしい効能がたくさん。肌タイプを問わず使え、とくにシワやたるみなどが気になる際のエイジングケアに有用です。フランキンセンスとブレンドして美容オイルとして使うのがおすすめです。ニキビや火傷、水虫のケアなど、皮膚トラブルにも役立ち、ラベンダーとのブレンドは相乗効果が期待できます。
むくみ解消、ダイエット効果
ゼラニウム精油はむくみやセルライトのケアにオイルトリートメントなどでよく用いられます。ジュニパー、サイプレス、グレープフルーツなどとのブレンドがおすすめです。
虫よけ、虫刺され
ゼラニウム精油に含まれるシトロネロールは蚊が嫌がる香りで、虫をよせつけない作用があります。痛みや炎症を抑える働きもあることから、虫よけだけでなく、虫刺されにも役立ちます。
ゼラニウム精油の使い方、おすすめレシピ3選
おやすみ前におだやかな香りでリラックス
アロマディフューザーなどを使ってゼラニウムの香りをお部屋に広げれば、おだやかな香りでリラックスできます。
ラベンダーやオレンジ・スイート、ベルガモットとのブレンドもおすすめです。
ゼラニウムはやや重めの香りなので、香りが強すぎると感じる場合はベルガモットやグレープフルーツなど柑橘系、ラベンダーやペパーミントなどとブレンドすると香りが軽くなりますよ。
イライラした気持ちを鎮めるアロマロールオン
フレグランスにも使われているゼラニウム。ロールオンにしておけば、外出先でも手軽に香りを楽しめます。お守りアロマとして、PMSや更年期対策にもおすすめのレシピです。
必要なもの
・植物油(精製タイプのホホバオイル、マカダミアナッツオイルなどがおすすめ) 10ml
・精油 2〜6滴
・ロールオン容器
作り方
1. ロールオン容器に植物油を10ml入れ、精油を6滴加える。
2. 蓋をして、よく混ぜ合わせたら完成。使用期限は冷暗所保管で約1か月。
おすすめブレンド
・イランイラン 1滴
・ベルガモットFCF 3滴 ※
・ゼラニウム 2滴
※ベルガモットは光毒性があるため、肌に触れるクラフトには光毒性の原因成分を除去したフロクマリンフリー(FCF)の精油がおすすめです。
シワ・シミ改善美容オイル
ゼラニウムは美容オイルとして取り入れるのもおすすめです。
作り方は、容器にホホバオイルなどのキャリアオイル30mlを入れ、ゼラニウム精油を3滴加えよく混ぜるだけ。
適量を手にとって、シミやシワが気になるところにやさしくのばします。
フランキンセンスやホーウッドなどとブレンドしても◎
相性の良い他の精油との組み合わせ
ゼラニウムと相性の良い精油
ゼラニウムの濃厚な香りは、柑橘系やハーブ系とブレンドするとバランスがとれます。
スイートオレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、ペパーミント、ラベンダー、マージョラム、クラリセージ、フランキンセンス、サンダルウッド
\おすすめブレンドレシピ/
- ゼラニウムとベルガモット:リラックス効果が高まる、バランスのとれた香りのブレンド。
- ゼラニウムとペパーミント:夏のデオドラントにおすすめの涼やかな香りのブレンド。
ゼラニウム精油の注意事項・禁忌
使用上のポイント
ゼラニウム精油は一般的に安全とされており、使用方法や使用量の目安に準ずれば、禁忌や注意事項はありません。
「高品質な精油を使う」「皮膚に使う際は必ず希釈する」など基本的なルールを守り、正しく活用していきましょう。
おわりに
バラのようなフローラルな香りで心と体、あらゆるバランスの乱れを整えてくれるゼラニウム精油。
PMSや更年期障害など、女性特有のつらい症状にも効果的です。
精神的な不調がある方や仕事や育児に追われて慢性的に疲れを感じる…。そんなときに、ゼラニウム精油の力を借りてみてください^^
おすすめのアロマブランドをご紹介!
アロマテラピーではアロマオイル(精油)の品質はとても重要です。以下記事では初心者さんにおすすめのアロマオイルブランドをご紹介しています。どのブランドがよいか迷ったときにぜひご参照ください^^
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