こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
風邪や花粉症のシーズンに多くの人が悩まされる鼻づまり。息苦しくて不快なだけでなく、頭がボーッと重だるくなったり、夜もぐっすり眠れないのがつらいところですよね。
薬に頼るほどではないけれど、少しでも鼻づまりを解消したい…そんなときに力となってくれるのがアロマテラピーです。
そこで今回は、鼻づまりの解消に役立つアロマオイル(精油)や活用法、おすすめブレンドをご紹介します。
鼻づまりはなぜ起こる?
風邪やアレルギー症状のひとつとして現れる鼻づまり。そのほとんどは、鼻の粘膜が腫れて空気が通りにくくなることで起こります。
そこで鼻づまりの改善には、鼻粘膜の炎症を抑える作用や、うっ血を取り除く作用、鼻水を出しやすくする粘液溶解作用をもつアロマオイル(精油)が役に立ちます。
鼻づまり解消におすすめのアロマオイル(精油)
爽快感を与えてくれる精油の力を借りて、不快な状態をスッキリ穏やかにしていきましょう。
ここではアロマ初心者の方でも手に入れやすく、使いやすい精油を中心にご紹介します。
ユーカリ・ラディアタ
鼻水や咳、喉の痛みなどカタル症状を和らげるアロマの代表格。
鼻に抜けるような爽快な香りが鼻通りをよくしてくれます。
抗ウイルス作用や免疫調整作用に優れ、1本持っておくと風邪やインフルエンザの予防、花粉症対策など幅広く活用できます。
*たくさん種類があるユーカリ精油の中でも、ラディアタ種は刺激が少なく香りもマイルドで、子どもから高齢者まで幅広く使えます。
ペパーミント
粘液溶解作用や鼻のうっ血除去作用があり、鼻や喉のトラブルに効果的。
メントールのスーッと清涼感のある香りとともに、鼻づまりを和らげてくれます。
頭痛を伴う鼻炎や鼻づまりにもおすすめです。
※香りや作用が強いので、使用量や使用方法に注意。
ティーツリー
オーストラリアでは古くから民間薬として利用されてきた植物。
抗感染症作用や免疫調整作用があり、風邪やインフルエンザ、花粉症の予防や症状緩和に役立ちます。
クリーンで染み透るようなすっきりとした香り。
ローズマリー・シネオール
抗カタル作用や去痰作用、鼻水をサラサラにする粘液溶解作用があり、鼻づまりをはじめ、咳や気管支炎など呼吸器系の不調に効果が期待できます。
すっきりとシャープな香りで、心身のリフレッシュにも最適。
*ローズマリー精油はいくつか種類がありますが、シネオールタイプは比較的穏やかな作用で初心者の方でも扱いやすいオイルです。
鼻づまり解消に役立つアロマの使い方は?
精油の楽しみ方はたくさんありますが、ここでは特に鼻づまりの改善に効果が期待できる精油の使い方をご紹介します。
即効性が期待できるアロマ蒸気吸入
鼻づまりに即効性が期待できるのが「蒸気吸入」です。
空気中に香りを広げる芳香浴よりも香りをしっかり吸い込めて、鼻粘膜に芳香成分をダイレクトに作用させることができます。
また、温かい蒸気を利用することで鼻の通りもスッキリ。
蒸気吸入ができない場合は、ハンカチやティッシュにアロマオイル(精油)を1〜2滴たらし、鼻に近づけて香りを嗅ぐだけでもOK。枕元に置いて寝てもよいでしょう。
準備するもの
- マグカップ
- 熱めの湯
- 好みの精油
蒸気吸入の方法
- マグカップにお湯を入れ、アロマオイル(精油)を1〜3滴垂らします。
- 目を閉じてから蒸気に顔を近づけ、深呼吸するようにゆっくりと蒸気を吸い込みます。そのまま蒸気が出なくなるまで5分ほど行います。
*蒸気を逃さないように頭からバスタオルをかぶるとさらに効果的。
おすすめレシピ
ユーカリ・ラディアタ2滴+ペパーミント1滴
*喉の痛みがあるときには、ラベンダーやティーツリーを1滴プラスしても◎
*ペパーミントは刺激が強いため、1滴がおすすめです。
・精油成分が目の粘膜を刺激することがあるため、必ず目を閉じて行います。
・咳がひどいときや喘息の人、小さな子供には避けましょう。
・マグカップのお湯を間違って飲まないように気をつけましょう。
外出先でも鼻スッキリ!マスクスプレー
花粉やウイルス対策にマスクが欠かせない季節には、マスクへの香り付けもおすすめです。
シュッとひと吹きすれば爽やかな香りが広がって、鼻通りもスッキリ。外出先でも使えて、持ち運びにも便利です。
眠れない夜には枕元にスプレーしてもよいでしょう。呼吸がラクになり、眠りやすくなります。
準備するもの
- 30mlのスプレー容器(アルコール対応のもの、できればガラス製を)
- 精製水(ミネラルウォーターでもOK)
- 無水エタノール(薬局で購入できます)
- 好みの精油
マスクスプレーの作り方
- 清潔なスプレー容器に無水エタノールを10ml入れる。(容器の1/3くらいを目安に)
- 精油を10滴加え、容器を軽く振って混ぜる。
- 精製水を20ml加え、容器のふたをしめ、よく振って混ざったら完成。
*使う前には容器を振ってよく混ぜてから使います。
*冷暗所に保管して、約1か月で使い切ります。
*無水エタノールは引火性があるため、火気の近くで使わないよう注意。
おすすめレシピ
ペパーミント4滴+レモン6滴
*花粉症にはレモングラスをプラスしても◎ 抗ヒスタミン作用のある成分を多く含んでいます。
*ペパーミントは香りが強いため、初心者の方は少量からお試しください。
鼻がスーッとラクになるアロマジェル
鼻炎や鼻づまり用にアロマジェルを作っておけば、忙しい朝や寝る前などシーンを問わずササッと使えて便利。鼻のまわりや胸元に塗ると、スーッと呼吸もラクになります。
ベタつかないジェルタイプは、子供にも塗りやすくおすすめです。
準備するもの
- クリーム容器(30ml程度)
- 市販のジェルベース(ジェルナチュレがおすすめ)
- 好みの精油
- 竹串
アロマジェルの作り方
- 清潔なクリーム容器にジェルベースを20ml入れます。
- アロマオイル(精油)を4〜8滴(1〜2%濃度)加え、竹串でよく混ぜたら完成。
*冷暗所に保管して、1〜2週間で使い切ります。
おすすめレシピ
ユーカリ・ラディアタ3滴+真正ラベンダー1滴
*小さい子供(3歳〜)にも使えるブレンドです。子供に使う場合は精油の量は半分(2滴)を目安に。
鼻づまり&疲れを解消できるアロマバス
寒い季節に鼻がよくつまるという人は、全身の血流を良くすることで鼻づまりが改善されることがあります。
アロマバスにゆったり浸かって身体を温めていきましょう。疲労回復やストレス解消にもおすすめです。
準備するもの
- 好みの精油
- 植物油 or バスオイル
- 小皿
アロマバスの方法
- 清潔な小皿に小さじ1程度の植物油(スイートアーモンドオイルなど)もしくはバスオイルを入れ、精油を1〜5滴混ぜます。
- 浴槽のお湯に入れ、よく混ぜてから入ります。
おすすめレシピ
ユーカリ・ラディアタ2滴+ひのき1滴+ベルガモット1滴
・精油は水に溶けにくいので、小さじ1程度の植物油やはちみつに混ぜて使いましょう。
・精油の原液がお肌に直接触れると、ピリピリと痛みを感じたり、かゆみや炎症を起こす場合があります。
おわりに
鼻づまりには、スーッと鼻に抜けるような爽快感あるアロマが重宝します。
家庭でできる対策として上手にアロマを取り入れて、風邪や花粉のシーズンを少しでもラクに乗り切りましょう!
※精油は医薬品ではありません。症状が重いときには、医療機関を受診してください。