こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
最近疲れがとれない、体がだるい、やる気がでない、食欲がわかない、眠れない…そんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような不調の原因のひとつに、自律神経の乱れがあります。
特に、就職、転職、引っ越しなどで環境が変わったときや、気温の変化が大きい季節の変わり目には、自律神経のバランスが崩れやすくなるといわれています。
自律神経のバランス調整にはさまざまな方法がありますが、普段の生活に手軽に取り入れることができるのがアロマテラピー。
そこで今回は、自律神経のバランスを整えるのに効果的なアロマオイルをご紹介します。
緊張しやすく、ストレスを感じやすいという方はぜひ参考にしてください。
自律神経のバランス調整に役立つ7つのアロマオイル(精油)
真正ラベンダー
真正ラベンダーは、リラックス効果の高い精油の代表格。
爽やかな甘い香りは不安やストレスを和らげ、それらに付随する不調を改善してくれます。
幅広い効能を備えながら、毒性や刺激がなく安全性が高いため、家庭に常備しておきたい精油のひとつ。
オレンジ・スイート
オレンジ・スイートは、リラックスにもリフレッシュにも適し、ストレスの解消に効果的。
甘くフルーティーな香りは多くの方に好まれ、リビングや寝室などの芳香にも使用しやすい精油です。
オレンジ・スイート精油の吸入で、自律神経失調症が改善したという研究報告も。
ベルガモット
イライラや不安感、落ち込みなどの精神的症状に効果的な精油の代表格。
心を落ち着かせながらも気分を明るくする働きが特徴的で、ストレスによる食欲不振や便秘、下痢など胃腸のトラブルを解消する助けにも。
オレンジ・スイートよりも甘さが少なく爽やかな香りで男女問わず好まれ、ラベンダーの香りが苦手という方にもおすすめです。
※柑橘系の中ではお肌にやさしい精油ですが、光毒性があるため、肌に使用後は紫外線を避ける。
メイチャン
レモングラスに似たレモン調の香りのメイチャン。
緊張や興奮から解放し、ストレスを和らげる鎮静作用のほか、誘眠、抗うつ作用があり、不眠にはラベンダーやオレンジ・スイートとブレンドし、アロマディフューザーなどで使用するのが効果的。
初心者の方には聞き慣れない精油かもしれませんが、リーズナブルな価格で、オレンジやレモンに比べて香りが長く続く、光毒性がないなど、利用価値の高い精油です。欧米では希少なメリッサ(レモンバーム)の代用品としても用いられています。
別名、リツェアクベバ、リトセアとも。
ヒノキ
日本人になじみやすい優しく深い木の香り。
ヒノキには神経系を活性化させる作用と落ち着かせる作用があり、心身のバランスを整えて、気持ちに安心感を与えてくれます。
ラベンダーと合わせると自律神経の調整に優れたブレンドに。希釈してお風呂に入れたり、アロマスプレーに使用するのがおすすめです。
ペパーミント
メントールのスッとした爽快感ある香りが心を活気づけ、頭をクリアにするペパーミント。
精神疲労や無気力、五月病のケアに活躍するほか、消化不良や吐き気、頭痛にも役立つなど活用度の高い精油ですが、肌への刺激があるため、アロマディフューザーやアロマスプレーでの芳香がおすすめです。
マジョラムスイート(マジョラム)
副交感神経の働きを高め、自律神経のバランスを整える作用があるマジョラムスイート。
過度のストレスや緊張からくる疲れや不安、不眠、食欲不振、頭痛などの不調の改善に役立ち、些細なことを気にしすぎたり、ちょっとしたことでイライラするときに心強い味方となってくれる精油です。
肩こりや生理痛、冷えにも効果があり、アロマトリートメントやアロマバスでの使用がおすすめです。
やや甘くスパイシーな香りで、ハーブの香りに慣れている方や男性に人気があります。
おすすめの使い方
ここでは手軽なアロマ活用法をご紹介しますので、ご自身の好みやライフスタイルに合うものから始めてみましょう。
ハンカチやティッシュにたらして香りで呼吸を整える
気分が悪くなりそうだなと思ったら、ハンカチやティッシュにアロマオイル(精油)を1〜2滴垂らし、鼻を近づけて香りを嗅ぎます。
ほんのり香る程度の状態で、ゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐くを意識してみましょう。副交感神経が優位になり、全身の緊張がほぐれて気持ちがスーッと楽になってきます。
アロマディフューザーやアロマストーンで安らぎ空間に
寝る前のリラックスタイムや、朝起きて出かけるまでの支度時間など、アロマディフューザーを使って香りを楽しみましょう。
いつもの空間が安らぎの空間へと変わり、ストレスから解放された穏やかな時間を過ごすことができます。
自分のまわりだけ香らせたいときには、より手軽に使えるアロマストーンが便利です。
アロマバスでゆったりリラックス
自律神経のバランスを整えるのに効果的なのが入浴。
心地よい香りを取り入れることで、リラックス効果がグンと高まります。
元気になりたいときには熱めのお湯(40〜42度)で短時間、リラックスしたいときにはぬるめのお湯(38〜40度程度)にゆっくり浸かりましょう。
アロマオイル(精油)の滴数は1〜5滴を目安に。また、アロマオイルはお湯には溶けないため、お肌の弱い方は植物油(ホホバオイルなど)やはちみつなどに混ぜたり、天然塩に混ぜてバスソルトを作るのがおすすめです。
大切なのは“好きな香り”を選ぶこと
いかがでしたでしょうか?
自律神経の乱れを整えるには、一般的には鎮静作用や神経系を強壮する作用のあるアロマオイル(精油)が役立ちますが、一番大事なのは自分の好きな香りを選ぶこと。なぜなら、自律神経は生理的な快・不快(=好き・嫌い)の感情に大きな影響を受けているためです。
また香りが強すぎるのも逆効果なので、ほんのりと香る心地よさもポイントです。香りによるリラックス効果やリフレッシュ効果で無理なくストレスを解消していきましょう。
気分が悪くなりそう…不安感を和らげたい…そんなときに、自然の香りが心強い味方となってくれます。