こんにちは、アロマライフデザイナーの小田ゆき(@aroma_lifestyle)です。
レモンのような爽やかな香りが人気の「レモングラス」。ストレス解消から、虫除け、デオドラントなど、身近なトラブルに役立つアロマオイル(精油)のひとつです。
そこで今回はレモングラス精油の魅力やおすすめの使い方をご紹介します。
「どんな効果があるの?」「どんな香りがするの?」と気になっている方はぜひ参考にしてください^^
レモングラスってどんな植物?
レモングラスは、熱帯アジアで広く栽培されているイネ科の植物です。
その姿は稲やススキによく似ていますが、葉をもむとレモンのような爽やかな香りが漂うことから、「レモングラス(grass=草)」という名前が付けられました。

生長すると1.5〜2メートルほどの高さになります
レモングラスは古くから薬効のあるハーブとして親しまれ、原産地であるインドでは数千年も前から伝統医学アーユルヴェーダで用いられてきた長い歴史をもちます。
現在では、エスニック料理の香りづけ(トムヤンクン、カレーなど)のほか、疲労回復や消化促進効果があることから、ハーブティーにも利用されています。
レモングラス精油はどんな香り?
レモングラスの葉を蒸留して得られるのがレモングラスのアロマオイル(精油)です。
レモンと同じ「シトラール」という芳香成分を多く含んでいるため、名前の通りレモンに似た芳香をもちますが、レモンよりも力強い香りで、ややグリーンな印象や甘さも兼ね備えています。
親しみやすいシトラス系の香りで、初心者の方にも比較的好まれる人気のアロマオイルのひとつです。
レモングラスの精油データ
学名 | Cymbopogon citratus |
---|---|
科名 | イネ科 |
主な抽出部位 | 全草(根以外) |
主な抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
揮発度 | トップ〜ミドルノート |
香りの強さ | 強 |
主な芳香成分 | シトラール(ゲラニアール、ネラール)、ゲラニオール、リモネン |
主な産地 | 中国、インドネシア、インドなど |
レモングラス精油に期待できる主な効果・効能
レモングラスの爽やかな香りは、ストレスケアをはじめ、筋肉痛や肩こりなど日常のちょっとしたトラブルシーンで力を発揮してくれます。
ストレス解消
レモンに似た爽やかな香りは、ストレスを軽減し、緊張感から心を解放させてくれます。
リラックスとリフレッシュ効果が期待でき、精神疲労からくる頭痛など、身体の不調改善にも役立ちます。
集中力アップ・認知症予防
レモングラスの香りは、脳を活性化して、集中力や記憶力を高める働きが期待できます。そのため、仕事や勉強、車の運転、スポーツ前など、集中力を高めたい、気分転換をしたいというときに役立ちます。
星薬科大学特任教授で医学博士の塩田清二先生の研究によると、レモングラスの香りを嗅ぐことで、認知症の改善効果が見られたという興味深い報告も。
「対象者は27人で認知症の症状は、自宅で家族が面倒をみるのが困難な状態の中程度だった。3カ月後、認知症の中核症状である物忘れが改善され、行動が活発になった。実験以前の入所者は昼間、イスに座ったまま動かず、夜中に徘徊する昼夜逆転状態の傾向があったが、午前中にレモングラスの香りで交感神経が高められ、日中は動いて夜には疲れて眠るという生活リズムの正常化も図れた」
出典:3カ月で物忘れ改善 行動活発、生活リズムも正常化 レモングラスが認知症に効く- ZAKZAK
虫除け効果
レモングラスのアロマオイル(精油)には、蚊や虫が嫌がる香り成分「シトラール」が多く含まれており、昆虫忌避作用があることから、蚊、ハエ、ダニ、ノミなどの防虫対策に役立ちます。最近では、レモングラス精油が配合された天然の虫除けグッズも多く販売されています。

空気清浄・消臭・感染症予防
レモングラス精油の主成分である「シトラール」には強い抗菌・抗カビ・抗ウイルス作用があることでも知られ、空気の清浄化や、キッチンやゴミ箱、トイレ、車内などの気になるニオイの消臭に役立ちます。
海外の研究では、レモングラス+ゼラニウムを噴霧することで、空気中に浮遊する細菌が89%減少したという報告も。風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも効果が期待できます。(参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19292822)
水虫・足のにおい予防
細菌や真菌に対して優れた効果の期待できるレモングラス精油は、水虫や足のにおい予防にも役立てることができます。
帝京大学医真菌研究センターの研究によると、水虫の原因となる白癬菌(カビの一種)を、わずか1時間で充分に殺菌できたという驚きの結果が得られています。(参考:http://kokin-aroma.jp/modules/gnavi/index.php?lid=30
)
筋肉痛・肩こり・冷え性の緩和
レモングラスのアロマオイル(精油)は、血管拡張作用のほか、炎症、痛みを抑える働きもあることから、筋肉痛、肩こり、冷え性、むくみ、セルライトのケアにも効果を発揮。レモングラス精油を希釈した植物オイルで、マッサージに利用するのがおすすめです。
※レモングラス精油には皮膚刺激があるため使用量には注意し、低濃度で使うようにしましょう。
レモングラス精油の使い方、おすすめレシピ
夏の必需品!肌に優しい虫除けスプレー
材料を順番に混ぜるだけなので、初めての方でも失敗なく簡単に作れます。
消臭効果もあるため、汗のニオイ対策にも◎
ただし、レモングラスは肌に刺激を感じることもあるため、使用量は少なめに。
虫除けスプレーの作り方
スプレー容器に無水エタノール5mlを入れ、精油を10滴加え軽く混ぜます。さらに精製水を45ml入れてよく混ぜれば完成。使う前には容器を振ってよく混ぜてから使います。
おすすめブレンド
・レモングラス 5滴
・ゼラニウム 5滴
*香りがしなくなったら虫よけ効果が弱まるため、こまめにスプレーを。
*小さなお子さまには、ベビーカーやタオル、お洋服などにスプレーしてあげましょう。

肩こり緩和ロールオンアロマ
コロコロ転がすだけで簡単に塗れるロールオンなら、外出先やデスクワーク中でも手を汚さずサッと使えて便利。肩こりだけでなく、運動後の筋肉疲労にもおすすめです。
ロールオンアロマの作り方
ロールオン容器に植物油(ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど)を10ml入れ、精油を2〜4滴(1〜2%濃度)加えてよく混ぜます。
おすすめブレンド
・レモングラス 1滴
・ラベンダー 2滴
洗うたびに爽やかに香る 手洗い用石けん
グリセリンソープを使えばあっという間に手作り石けんが完成!お子さまと一緒に作ってみませんか?手を洗うたびに爽やかな香りで癒されますよ。
グリセリンソープを使用した石けんの作り方
1. 耐熱容器にグリセリンソープ(MPソープ)50gを入れ、電子レンジで20〜30秒間加熱します。
2. 精油を10滴加え、割り箸でかき混ぜます。
3. 紙コップにソープ液をそそぎ、固まったら型から取り出します。
4. 風通しのよい場所で2〜3日乾燥させれば完成。
おすすめブレンド
・レモングラス 4滴
・ペパーミント 2滴
・ラベンダー 4滴

美脚をつくるマッサージオイル
脚のむくみやだるさ、血行不良の改善にはアロママッサージが効果的です。
マッサージオイルの作り方
植物油(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)30mlに精油6滴を混ぜてマッサージオイルを作ります。
適量を手にとり、軽い圧をかけながらくるぶしから膝に向かって上へ押し流すように脚をマッサージします。身体が温まっているお風呂上がりに行うのがおすすめです。
おすすめブレンド
・レモングラス 2滴
・グレープフルーツ 2滴
・ジュニパー 2滴
レモングラスと相性の良い精油
レモンのような爽やかな香りは多くの精油と好相性。香りが強いので、使用量は控えめにするとバランスがとれます。
柑橘系、ゼラニウム、ローズマリーなど
レモングラス精油の注意点・禁忌
レモングラスの主成分であるテルペン系アルデヒド類は皮膚を荒らすことがあるため、敏感肌の方は注意しましょう。マッサージやお風呂など肌へ使う場合には、希釈濃度1%を上限とした使用をおすすめします。
レモングラスの香りを味方につけて、心身ともに軽やかに♪
レモングラスのアロマオイル(精油)は、心の悩みをはじめ、身体的なトラブルや掃除、家事などさまざまなシーンで活躍してくれます。
親しみやすいレモンのような香りが魅力ですが、皮膚への刺激が強いため、肌に使うときには希釈濃度や使用量に注意しながら安全にアロマテラピーを楽しみましょう。

おすすめのアロマオイルブランドをご紹介
私が実際に使ったことのあるブランドの中で、特におすすめの精油ブランドをご紹介しています。
どれがよいのか迷った時にはぜひご参考に。

