5分でできる!アロマスプレーの作り方

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アロマスプレーの作り方

シュッとひと吹きで手軽に香りを楽しめる「アロマスプレー」。その作り方はとっても簡単です。

お部屋のルームスプレーや虫除け、デオドラント、消臭・除菌、マスクスプレー…などなど、香りの効能を生かして自由にアレンジできるのも魅力。

お気に入りのアロマオイル(精油)で、毎日をもっと豊かに彩る自作のアロマスプレーを一緒に手作りしてみましょう♪

この記事では、初心者の方でも安心して挑戦できるよう、アロマスプレーの基本の作り方から、用途別のアレンジ方法まで、丁寧に説明していきます。

この記事を書いた人

小田 ゆき

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト

アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。セミナー講師、コラム監修、メディア出演などで幅広く活動中。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。プライベートでは1児の母。詳細プロフィールはこちら

目次

そもそも、アロマスプレーとは?

アロマスプレー

アロマスプレーとは、アロマオイル(精油)を水やエタノールと混ぜて作るスプレーのことです。お部屋の香りづけや空気のリフレッシュ、マスクの香り付け、虫除け、リラックス効果を得るためなど、さまざまな用途で使える便利なアイテムです。

市販のフレグランススプレーや消臭剤と比べて、アロマスプレーは天然由来の精油を使用するため、人工的な化学成分を避けたい方や、自然な香りを楽しみたい方にぴったり。精油にはそれぞれ異なる効能があり、自分の体調や気分に合わせて、最適な香りを選べるのもアロマスプレーの大きな魅力です。

アロマスプレー作りに必要なもの

アロマスプレー 材料

誰でも簡単に手作りできるアロマスプレー。その材料はとてもシンプルで、身近に揃えやすいものばかりです。

まず、5つの材料を用意していきましょう。

必要なアイテム
  1. アロマオイル(精油)
  2. 無水エタノール
  3. スプレー容器
  4. 計量カップ

それぞれの材料選びのポイントや使い方について、詳しく説明していきますね。

1. アロマオイル(精油)

アロマスプレーの主役となるのが、香りと効能を持つアロマオイル(精油)です。精油は植物から抽出された天然の香り成分で、リラックス効果やリフレッシュのほか、抗菌や虫除けなど、さまざまな働きが期待できます。ラベンダーペパーミントティートリーなど、目的に合わせてお好きな香りを選びましょう。

小田ゆき

100%天然でピュアな精油を選ぶことが大切なポイント!人工的な香料が入ったものではなく、信頼できるブランドの精油を使うことで、アロマスプレーの効果を最大限に引き出せます☺️

2. 無水エタノール(アルコール)

無水エタノール

無水エタノールは、アロマオイル(精油)を水に均一に混ぜるために必要です。アロマオイルは油分であり、そのままでは水に溶けにくいので、無水エタノールを使ってスプレーの中でアロマオイルをしっかりと分散させる役割を果たします。

さらに、エタノールの揮発性により香りが素早く広がり、香り立ちが良くなる効果も期待できます。加えて、エタノールには防腐作用もあるため、アロマスプレーを作る際に加えることで保存性を高めることができます。

小田ゆき

無水エタノールは薬局やAmazonなどで入手できます。もし無水エタノールが手に入らない場合は、消毒用エタノールやアルコール度数の高いウォッカ(40度以上)代用することも可能です👌

注意:同じアルコールでも「燃料用アルコール」や「工業用アルコール」は人体に有毒なメタノールを含んでいるため、絶対に使わないでください。購入時は間違って購入しないように注意しましょう。

POINT:エタノールの種類について

エタノールには、主に無水エタノールと消毒用エタノールの2種類がありますが、アロマテラピーでは「無水エタノール」を使うのが一般的です。無水エタノールはアルコール度数が非常に高い(99.5%以上)ので精油を溶かすのに適していることと、香水作りの際などにアルコール濃度の計算がしやすいというメリットがあります。

3. 水

精製水

アロマスプレーのベースとなる水です。アロマオイル(精油)の香りをできるだけそのまま香らせるためには、純度の高い「精製水」が最適ですが、飲料水(軟水のミネラルウォーター)や水道水を使用しても問題ありません

小田ゆき

化粧水やボディローションなどの手作りコスメを作る場合には、精製水やミネラルウォーター、芳香蒸留水を使いますが、ルームスプレーや掃除用など、スキンケア以外の用途の場合は水道水でもOKです。

4. スプレー容器

スプレー容器

アロマスプレーを作るためには、スプレー容器が必要です。アロマオイル(精油)やエタノールはプラスチックを劣化させる恐れがあるので、ガラスボトルが理想的ですが、プラスチック製のものでも問題ありません。自分にとって使いやすいサイズのものを選ぶのがポイントです。

小田ゆき

ガラス製は少々値が張りますが、再利用できるので経済的です。プラスチック製を選ぶ場合には、アルコールの使用に対応したものを選ぶようにしましょう。安価なボトルは液漏れしやすく、スプレーヘッドも使いづらいので避けるのがベター。

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5. 計量カップ

ビーカー

正確な分量を測るためには、計量カップが欠かせません。特に無水エタノールや水の量を正確に測ることは、スプレーの仕上がりを安定させるために重要です。

小田ゆき

計量カップがない場合は、計量スプーンで代用することも可能です。ただし、ボトルの口が狭いことが多いため、ミニ漏斗があると便利です。

アロマスプレーの作り方をマスターしよう!

それでは、いよいよアロマスプレーの基本の作り方をご紹介します。

ここからは、実際にアロマスプレーを作る手順を見ていきましょう。初心者の方でも安心して作れる、基本の作り方をステップごとに解説します。

アロマスプレーの作り方

STEP 1 … 無水エタノールを入れる

まず、無水エタノールをスプレー容器に入れます。目安として、スプレー容器の10%の量を無水エタノールにしましょう。たとえば、50mlの容器であれば、5mlの無水エタノールを入れます。
※無水エタノールは引火性があるため、火気の近くでの使用・保管は避けてください。

STEP 2 … アロマオイルを加える

次に、アロマオイル(精油)を加えます。目安は、スプレー全体の1%程度です。たとえば、50mlのスプレーを作る場合、アロマオイルは5滴前後(※アロマオイル1滴は約0.05mlです。)が適量です。お好みのアロマオイルを加え、容器を軽く振って、エタノールとしっかり混ぜ合わせます。

POINT:アロマオイルの割合について

アロマオイル(精油)の分量は、全体量の1%が基本ですが、アロマスプレーを使う目的に合わせて濃度を調整しましょう。

※アロマオイル(精油)1滴は0.05mlとして計算します。

部屋の芳香、ファブリック

1〜3%

肌に使う場合(肌の虫除け、デオドラントなど)

0.5〜1%以下
※子供(3歳〜)や敏感肌は0.5%以下にします。3歳未満の子供には精油を肌に使うのは控えるようにしましょう。

マスク用

0.5〜1%

掃除用(除菌、消臭など)

最大で3%程度

<何滴入れたらよいかわからないときの早見表>

スプレー全体量30ml50ml100ml
濃度 0.5%3滴5滴10滴
1% ★基本6滴10滴20滴
2%12滴20滴40滴
3%18滴30滴60滴

STEP 3 … 水を加える

次に、精製水やミネラルウォーターを加えます。スプレー容器の残りの90%を水で満たします。

小田ゆき

水を加えた際に白濁したり、エタノールと水が混ざり合う反応熱により、やや温かく感じることもありますが問題ありません🔰

STEP 4 … 蓋を閉め、よく混ぜたら完成

最後に、スプレー容器のふたをしっかりと閉め、よく振って成分を均一に混ぜ合わせます。これでアロマスプレーが完成です!

YouTubeでも作り方をご紹介しています

基本のレシピ(出来上がり量 約50ml分)

<材料>

  • お好みの精油 … 10滴(精油濃度1%)
  • 無水エタノール … 5ml
  • 精製水 … 45ml

※30ml容器で作る場合は、精油6滴、エタノール5ml、水25mlの分量がおすすめです。

<用具>

  • スプレー容器
  • 計量カップ or 計量ビーカー

アロマクラフト・手作りコスメを安全に楽しむための注意事項

使い方のポイント

使用前に再度振る

アロマオイル(精油)と水は時間が経つと分離しやすいので、使用前に軽く振ってからスプレーするのがポイントです。

涼しい場所で保管し、早めに使い切る

アロマスプレーは、冷暗所で保存することで、香りや品質を長持ちさせることができます。遮光性のある容器を使う場合でも、直射日光を避けることをおすすめします。また、アロマスプレーは水分が多く傷みやすいです。使用期限として、2週間程度を目安に早めに使い切りましょう。

その他の注意点

  • 使用する材質によってはシミになることがあるため、スプレーする前に目立たないところで試してから使ってください。とくに柑橘系など色のついた精油を使う場合は注意しましょう。
  • 肌にスプレーする場合は、光毒性のある精油に注意してください。

初心者でも簡単!おすすめアロマスプレーブレンドレシピ

アロマスプレーは1種類のアロマオイル(精油)があれば作れますが、2種類以上をブレンドすることで香りに深みが増したり、香りの持続性を高めることもできます。アロマスプレーの基本の作り方を覚えたら、次は数種類の精油を組み合わせて、自分好みの香りを楽しんでみましょう。ここでは、初心者の方でも手軽に作れる、おすすめのブレンドレシピをいくつかご紹介します。用途や気分に合わせて、ぜひお試しください。

1. リラックスブレンド

疲れた心や体を癒すリラックス効果のあるブレンドです。夜寝る前や、リラックスタイムにおすすめです。

  • ラベンダー精油:4滴
  • スイートオレンジ精油:6滴
  • 無水エタノール:5ml
  • 精製水:45ml

2. リフレッシュブレンド

気分をリフレッシュさせ、元気を取り戻したいときにぴったりのブレンドです。朝のスタートや、集中力を高めたいときに使えます。

  • レモン精油:6滴
  • ローズマリー精油:2滴
  • ラベンダー精油:2滴
  • 無水エタノール:5ml
  • 精製水:45ml

3. 虫除けブレンド

アウトドアや夏の季節に活躍する虫除け効果のあるブレンドです。自然な香りで肌にも優しいので、スプレーして安心して使えます。

  • ユーカリレモン精油:4滴
  • ゼラニウム精油:4滴
  • ヒノキ精油:2滴
  • 無水エタノール:5ml
  • 精製水:45ml

4. マスク用スプレーブレンド

外出時やマスク着用時に、心地よい香りで気分をリフレッシュできるブレンドです。マスクの外側に軽くスプレーしてお使いください。

  • ユーカリ精油:5滴
  • フランキンセンス精油:3滴
  • ペパーミント精油:2滴
  • 無水エタノール:4ml
  • 精製水:45ml

5. キッチンの消臭ブレンド

料理の後やキッチン周りの気になる臭いをさっぱり消すための消臭ブレンドです。レモンやティートリーなど、抗菌・消臭効果が期待できる精油を使って、キッチンを爽やかな空間に保ちましょう。

  • レモン精油:5滴
  • ティートリー精油:3滴
  • ペパーミント精油:2滴
  • 無水エタノール:5ml
  • 精製水:45ml
Check!

どんな精油を使おうか迷ったら、「アロマの効果・効能一覧」をご覧ください。目的別におすすめの精油をご紹介しています。

お気に入りの香りで自分だけのアロマスプレーを作ってみよう♪

アロマスプレー

アロマスプレーの作り方はマスターできましたか?
シンプルな材料で作り方もとっても簡単。ぜひいろいろなアレンジで自分好みのアロマスプレーを作ってみてくださいね。

小田ゆき

お部屋のルームスプレーとして楽しむのはもちろん、ベッドやカーテンのリネンスプレー、除菌、消臭、虫除けなど、精油の香りや効能を活かしてアレンジを楽しみましょう♪

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アロマスプレー作りのQ&A

無水エタノールがない場合、消毒用エタノールでも代用できますか?

消毒用エタノールでも代用できますが、アルコールの濃度計算がしにくい(アルコール度数ほぼ100%の無水エタノールに対し、消毒用エタノールは80%前後です)ことと、無水エタノールに比べてやや消毒臭が気になる(とくに「IP」と書かれているタイプ)ため、香水やルームスプレーづくりなど、香りを重視したクラフトには無水エタノールを使うことをおすすめします。

できあがったスプレーの出が悪くなったり、液漏れしたりします。これを防ぐ方法はありますか?

精油に含まれる成分の中には、プラスチックを溶かす性質をもつもの(例:柑橘系に含まれるリモネンなど)があります。そのため、容器の素材が精油の保管に適したものでなかったり、高濃度の精油が容器に触れることで液漏れや目詰まりを起こします。

まずは、精油やアルコールへの耐性のある容器を使用することが大前提ですが、それでも精油の種類や使用量などによっては漏れやすくなることもあります。

そこでポイントとなるのが、《精油を水に完全に溶かす(分散させる)》ということです。こうすることで、精油原液が直接容器に触れることがなくなり、液漏れを防ぐことができます。

方法としては以下の2つがありますので、お好みの方法を試してみてください。

1)アルコール濃度を80%以上にする
全量に対し、無水エタノールの割合を80%以上にすると精油が完全に混ざります。
ただし、エタノールには皮膚刺激性がありますので、ルームスプレーや掃除用など、肌に使わない用途に限ります。

例:50ml容器分・精油濃度1%の場合
無水エタノール40mlに精油を10滴加え、混ぜ合わせる。
そこに水を10ml入れ、よく振って混ざったら完成。

※無水エタノールに精油を溶かした後、水を加えてください。
※できあがったスプレーはすぐ使うこともできますが、アルコールの匂いがきついため、時々混ぜながら1週間程度冷暗所で保管して香りを馴染ませてから使うことをおすすめします。
※アルコール濃度が高いため、火気の近くでの使用・保管は避けてください。

(2)乳化剤を使用する
「乳化剤」とは、水と油のように混じり合わないものを、均一に混ざりやすくするものです。
手作りコスメ用の乳化剤がネット通販で入手できますので、ボディスプレーなど肌に使う場合はこちらの方法がおすすめです。

▼例えばこちら
https://item.rakuten.co.jp/mmoon/nyu0-leci-00-000-010/

*乳化剤を使う場合は、エタノールは入れなくても構いません。

精製水ではなく、アルカリ性の温泉水で作ってみたのですが、香りが精製水の方が広がって良い感じなのですが、どう思いますか?

手作りアロマスプレーの基材に関して、精製水とアルカリ性の温泉水の使用にはいくつかの違いがあります。以下の点を考慮してください。

  1. 水質の影響
    • 精製水は不純物が取り除かれ、中性のpHを持っています。これにより、精油との相性が良く、香りが均一に広がりやすくなります。
    • 一方、アルカリ性の温泉水にはミネラルが含まれており、その成分が香りの拡散や持続性に影響を与える可能性があります。アルカリ性の水は精油と反応しやすいので、香りの変化が生じることもあります。
  2. 香りの持続性
    • 精製水を使用した場合、香りの純度と拡散性が高まり、より長持ちする傾向があります。
    • アルカリ性の水を使うと、香りの変化が早まったり、香りが弱まることがあるかもしれません。
  3. 肌への影響
    • アルカリ性の水は、特に敏感肌の方には刺激が強い場合があります。スプレーとして肌に直接触れる場合は、この点を考慮する必要があります。
    • 精製水は肌に優しく、アレルギー反応のリスクも低いです。
  4. 実験と調整
    • お使いの精油によっては、アルカリ性の水との相性が良い場合もあります。異なる種類の精油で試してみると、新しい発見があるかもしれません。
    • 香りの強さや持続性に関しては、精油の量を調整することで改善できる可能性があります。

最終的には、お好みや目的に合わせて選択するのが最良です。精製水とアルカリ性の温泉水、それぞれの特性を活かして、理想のアロマスプレーを作り上げてみてください。

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この記事を書いた人

アロマとメディカルハーブのスペシャリスト。アロマ専門メディア『AROMA LIFESTYLE』主宰。YouTubeでもアロマ情報を発信し、チャンネル登録者は2万人を超える。メディア出演も多数。自身の経験を踏まえた、わかりやすく丁寧なレッスンに定評がある。

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